ZEH、高断熱、太陽光発電。住まいのサステナビリティ設備のメリットとは
今回は、住宅の断熱性や光熱費・災害時の備えなどにも関わる、物件のサステナビリティについて。
「ザ・パークハウス ステージ 稲毛海岸ヴィラ」では、快適な暮らしの実現と環境配慮のために、ZEHや太陽光発電といった、さまざまな取組みが行われています。
では、そのZEHや太陽光が採用されていると、どんなメリットがあるのか?それぞれに注目してレポートしてみましょう。
※上の写真: 69号棟モデルハウスの外観と、屋根の太陽光パネル
こちらの記事をまとめると……
エネルギー収支が実質ゼロ以下になることを目指す、ZEH住宅
まずは、ZEH(ゼッチ)の説明から。
ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの通称で、住宅の年間エネルギー収支をゼロ以下にすることを目指した家のこと。
家で使うエネルギーよりも、太陽光発電などで自分で作るエネルギーの方が多くなるよう目指した、住む人にも環境にもやさしい家です。
「ザ・パークハウス ステージ 稲毛海岸ヴィラ」は、そのZEH基準を満たしています。
基準を満たすためには、採用する設備や、建物に使う建材などに工夫が必要で、「使うエネルギー量を減らす省エネ設備」と「エネルギーを作り出す設備」それぞれの導入が必要になります。
また、高断熱の壁や屋根などを採用して、「建物自体の断熱性を高くすること」も、冷暖房効率を上げることに繋がり、省エネになります。
つまりZEHの家は断熱性が高く、外の暑さや寒さの影響を受けにくいんですね。
「高断熱」「省エネ」「創エネ」、それぞれのメリットについて、詳しく見てみましょう。
屋根裏・浴室・トイレも含めた建物全体の「高断熱」と、「省エネ」設備
まずは「高断熱」から。
前述の通り、ZEH住宅では、外壁や屋根など建物の外周部に断熱性の高い素材を使用するなどして、外気の温度の影響を受けにくい建物にする必要があります。
UA値という基準で断熱性・保温性が測られ、一定の基準を満たさないとZEH住宅の認定を受けることはできません。
断熱性が高くなると、外気の影響を受けにくい、冬は暖かく、夏は涼しい住まいになります。
エアコンの温度を大きく上げ下げせずに済んで、冷暖房効率が上がり、光熱費の節約になるのはもちろんメリットなのですが、ここでポイントなのは「廊下やお風呂、脱衣所、トイレ、小屋裏まで含めた、建物内全体の断熱性」が高まる、ということ。
▲室内全体の温度変化を減らせるため、例えば、小屋裏のステップアップストレージも、夏・冬の「すごく暑い」「すごく寒い」という温度変化を減らすことになります。
▲もちろん浴室も。
住居内の寒暖差によってリスクが高まる、ヒートショックによる入浴事故対策にもなります。
トイレも同様です。
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次は、使うエネルギー量を減らす「省エネ」。
省エネ設備のひとつとしてご紹介したいのが、給湯器のECO ONE(エコワン)。
ガスと電気で効率よくお湯をつくる、ハイブリッド給湯器です。
貯湯タンクとヒートポンプ、ガス熱源機の共同作業で、湯切れすることなく効率的にお湯を沸かせるようコントロールされていて、給湯によるエネルギー消費量・給湯使用時のCO2排出量を抑える、経済的にも環境的にもメリットがある給湯器です。
スマートフォンのアプリで、外出先からお風呂のお湯張りを行う、などの遠隔操作もできます。
そして、このECO ONEとの相乗効果で、力を発揮してくれるのが「創エネ」の太陽光発電です。
「創エネ」の太陽光発電。非常用電源としても活用できます
そして、エネルギーを作り出す「創エネ」設備。
「ザ・パークハウス ステージ 稲毛海岸ヴィラ」は、太陽光発電を標準設置しています。
▲69号棟モデルハウスの外観と、屋根の太陽光パネル。
パネルから出る配線も隠されて、スッキリしています。
プランは決まっていて、初期費用0円、月額サービス料6,300円(税込)で、太陽光発電による“自家電力が使い放題”の設定。
太陽光発電で足りない場合は、電力会社から電気を購入するかたちになります。
当初10年は上記のプランで、毎月定額のサービス料で自家電力を使い放題、10年目以降は月額サービス料はかからず発電した電力を利用できて、余剰電力は電力会社へ売ることもできます。
住宅ライターのお仕事で、太陽光発電を導入しているお宅に取材に行くと、「どれだけ発電しているかをチェックするのも楽しい」と聞いたりしますが、それを確認できるのが、こちら。
▲現在の発電量は、シューズインクローゼット内にあるパワーコンディショナー(太陽電池が発電した直流電力を、電力会社と同じ交流電力に変換する装置。通称パワコン)で確認できます。
私が訪ねた日(11月半ばの14時頃)は晴れていて、2.49kwと表示されていました。
冬の季節でも頼もしい発電量!
また、もしもの停電時にも、日中の発電している時間帯であれば、最大1.5kWまで太陽光が発電した電気を使えることもメリットです。
▲パワコンの側面には停電用コンセントが。
停電時、太陽光発電をしている時には、ここから給電して電化製品を使うことができます。
停電時の備えは、もうひとつ。
▲パワコンだけでなく、キッチンカウンター下にも停電時専用のコンセントがあります。
このような使いやすい場所でも、スマホの充電や湯沸かしなどのための電源を確保できると、助かりますし心強いですね。
エコで経済的、というだけでなく、非常時の対策にもなる“耐災力”も、メリットのひとつです。
もちろん、日常生活においては経済的であることは大きなメリット。
(電気代が高騰しているいまは特に・・・)
太陽光発電と先述のECO ONEを掛け合わせることで、昼間、太陽光で発電した電力を賢く使ってお湯をつくり出してくれるので、より経済的なことも書き添えておきますね。
いかがでしたでしょうか。
冷暖房費の節約や光熱費などの経済性だけでなく、暖かさや涼しさなど、日々の快適さにも影響するサステナブル設備。
モデルハウスを訪問の際は、ぜひ少し薄着で、建物全体の断熱性を確認して頂ければと思います。
住宅ライター
野村 綾乃
ラジオレポーター時代に“取材の面白さ”にハマり、フリーライターに。構成作家、住宅情報誌のライターとして活動中(かれこれウン年)。1000以上の物件を取材した経験を基に楽しくレポート!
住宅ローンアドバイザーでもある。