京成本線のアクセスを検証! 実籾から浅草線乗り入れで、東銀座まで行ってみました
都心方面への交通アクセス調査、第二弾!
前回のレポートでは「実籾」駅から船橋で総武線に乗り換えて東京駅まで行ってみましたが、 今回は京成本線に注目して、“大人の街”銀座エリアを目指します。
※上の写真:東銀座 歌舞伎座
こちらの記事をまとめると……
■京成本線はどんな路線? 成田~京成上野を結ぶ。浅草線乗り入れで都内直通
■銀座エリアへのアクセス性は? 実際に実籾駅から「東銀座」駅へ行ってみました
■浅草線の停車駅は? JR山手線と並走して走る浅草線は、通勤にも便利
京成本線はどんな路線? 成田~京成上野を結ぶ。浅草線乗り入れで都内直通
まず、京成本線がどこを走る路線なのかを確認しましょう。
成田空港に向かう際に利用された方もいらっしゃると思いますが、京成本線は「成田空港~京成上野」を結ぶ、京成線の中心路線です。
▲成田空港にダイレクトアクセスできるほか、船橋にも行けます。
実籾から成田空港駅までは、時間帯にもよりますが乗車40~50分ほど。
/公式ホームページよりアクセス図を引用
「押上」で都営浅草線に乗り入れているため、“都内直結”の路線であることもポイント!
▲日本橋・東銀座・新橋・品川…と都内主要エリアに直結!
旅が目的でなくても、出かけて楽しい羽田空港にもアクセス軽快です。
/公式ホームページよりアクセス図を引用
実籾駅で都内方面の時刻表を見ると、行き先や電車の種類が複数あることがわかります。
▲画像1・2枚目:無印は「京成上野行き」、高は「京成高砂行き」、西は「西馬込行き」、羽は「羽田空港行き」、三は「三崎口行き」。
向かう方向はほとんど同じですが、どこまで行くか、どこで乗り換えが必要かが変わってきます。
Rは「快速」で、それ以外の黒文字は「普通」です。
平日の始発は5時6分。
通勤時間帯の7・8時台を見ると、ともに9本ずつ出ていて計18本。朝の2時間の電車は「普通」が多く、8時22分と8時54分のみ快速です。
日中は時間帯によって変わりますが、11時から16時台の間で、1時間に6本の電車があります。
本数も多いので、都心方面への通勤や通学も問題なさそうですね。
では、実際に電車に乗って東銀座駅へ行ってみましょう。
銀座エリアへのアクセス性は? 実際に実籾駅から「東銀座」駅へ行ってみました
実籾駅から浅草線沿線駅への移動は、乗り換えなしでアクセスできる「西馬込行き・快速」を利用するのが一番早くて便利。
「西馬込行き・快速」の本数は時間帯によっても変わるため、今回は乗り換えがある場合の利便性もチェックすべく、「京成上野行き・普通」に乗ることにします。
乗り換え時間なども検証しますね!
▲乗る電車は「実籾」駅11時5分発の「京成上野行き・普通」。京成津田沼と京成高砂で乗り換えてそのまま浅草線乗り入れ、57分後に東銀座に着くようです。
/Yahoo!乗換案内のスクリーンショット
▲実籾駅1番ホームから検証スタート。
定刻通りに出発!この時間の車内は空いています。
2駅先の「京成津田沼」駅で特急に乗り換えるのですが、電車を降りて、同じホームの左から右に移動するだけ!
▲画像1・2枚目:電車を降りて、待ち時間は3分。何歩か横移動すれば、乗り換え完了です。
さっきまで乗っていた電車に見送られながら、京成上野行きの特急に乗車。
時間通りの11時13分に「京成津田沼」駅を出ます。
特急に乗り換えると8人がけの席も満席に。私も含めて各ドアに2人ほどが立っていましたが、「京成船橋」で降車する人も多く、「京成高砂」に着く頃には2~3空き席が出ていました。
「京成高砂」までの乗車時間は18分。ここから再び乗り換えるのですが・・・
▲画像1・2枚目:ここでの乗り換えも“同じホームでの横移動”のみ!
▲4分後に出発する「羽田空港第1・第2ターミナル行き」の普通電車に乗り換えました。
短い乗り換え時間ですが、ホームを移動するだけなので急ぐ必要は無し。乗り換えによる時間のロスは、かなり少ないです。
車内は空き席も多く空いていましたが、都営浅草線に乗り入れた先の「浅草」や「東日本橋」「日本橋」などで乗車客が増え、1車両に20人ほどが立っている混雑状況に。
空港行きということもあってか、スーツケースを引いている人の姿もチラホラありました。
そして、予定通りの12時3分に「東銀座」駅に到着!
浅草線の東銀座駅は、地下1階にホームがあって、そのホームの横に改札がついている構造。
電車を降りた目の前に改札があるので、「電車の到着時間=駅改札を出る時間」な印象です。
▲画像1枚目:改札とホームがこの至近距離。やはり「東銀座」駅は乗降者が多いですね。
画像2枚目:東銀座といえば、歌舞伎座!
「歌舞伎座方面改札」を利用する場合は、2号車・3号車に乗ると、降りた目の前が改札でオススメです。
▲地上に出るとすぐに、歌舞伎座があります。
歌舞伎座の地下にある、江戸情緒のあるお買い物スポット・木挽町広場で、歌舞伎グッズや江戸職人の細工を見たり、あんみつを食べたりするのも楽しいです。
実際に乗り換え検証してみた結果をまとめると……
・乗り換えありで検証。実籾から「東銀座」までは、乗り換え案内通りの57分
・途中、京成津田沼と京成高砂で2回乗り換えがあるが、どちらも同じホームで移動は数歩だけ
・乗り換えにかかる時間は3~4分ほど。乗り換えによる時間のロスは少ない
・平日日中の検証時では、基本は座れたが一部・席が埋まる混雑区間も(津田沼から特急乗車時、浅草線内は混雑)
全体には、2回の乗り換えがあったものの、「同じホームを移動するだけ」というのはかなり楽で、スムーズに都心部まで移動できた印象でした。
また、浅草線は浅いところを通るため、ホームから地上への移動が早いのもメリットだなと思いました。
▲直通の場合の経路もご紹介。
一番ラク&早く着くのは、先述のとおり、乗り換えなしの「西馬込行き・快速」。東銀座までは52分です。
とはいえ、乗り換えありでも57分でしたので、移動時間はそれほど変わりません。
/Yahoo!乗り換え案内のスクリーンショット
浅草線の停車駅は? JR山手線と並走して走る浅草線は、通勤にも便利
今回目的地にした「東銀座」駅は、銀座・有楽町エリアへのおでかけに便利な駅。
少し歩くだけで、お洒落な大人の街・銀座の有名ブランド店や、格式ある百貨店や商業施設、話題のレストランにアクセスできます。
▲画像1枚目:銀座四丁目交差点は、銀座といえば…のお馴染みの風景。
画像2枚目:GINZA SIXや松屋銀座などの商業施設でお買い物。
他にも、少し足を伸ばして日比谷公園のイベントに行ったり、築地でお寿司を食べたり…と東銀座を起点にいろいろな場所へ遊びに行けます。
ほかにも、日本橋や浅草を通るなど、京成本線と相互直通運転をしている都営浅草線は、お出かけが楽しい場所を通っている路線。
加えて、日本橋から品川までは主要なビジネス街を通っています。
実は日本橋から品川のあたりはJR山手線と並走していて、「JR山手線の東京~品川」と「浅草線の宝町~品川」駅は同じような場所に駅があります。
都営浅草線 宝町~品川 停車駅
・宝町 (JR東京駅 徒歩圏、八重洲中央口から約840m)
・東銀座 (JR有楽町駅 徒歩圏、約730m)
・新橋 (JR新橋駅と接続)
・大門 (JR浜松町駅と接続)
・三田 (JR田町駅と接続)
・泉岳寺 (JR高輪ゲートウェイ駅に近い、約340m)
・品川 (JR品川駅と接続)
「駅名は違うけれどほぼ山手線」の駅が複数あり、通勤利便性の高い路線と言えそうです。
住宅ライター
野村 綾乃
ラジオレポーター時代に“取材の面白さ”にハマり、フリーライターに。構成作家、住宅情報誌のライターとして活動中(かれこれウン年)。1000以上の物件を取材した経験を基に楽しくレポート!
住宅ローンアドバイザーでもある。