建設地はどんな場所? 駅距離・静かさなどの、立地条件をチェックしました
前回のレポートでは、「府中」駅前の充実した商業施設を紹介しました。
最寄り駅の商業利便性の高さは、永く住むうえで大きなメリットですが、そのほかにも住宅に求めたい条件はいろいろありますよね。
そこで今回は、建設地の立地条件をチェック。マンション周辺や建設中の現地に足を運んで、実際にチェックしてきました。
(上の写真は、2023年10月の建設地)
こちらの記事をまとめると……
駅からの距離は?: 「府中」駅まで徒歩3分の駅近立地
マンションに求めたい条件といえば、まずはやっぱり「駅からの距離」。
ところで皆さんにとって“徒歩何分以内”が、駅近マンションでしょうか?
明確な定義はありませんが、私自身の感覚、また一般的に徒歩5分以内を「駅近マンション」と呼ぶことが多いようです。
バウス府中は最寄りの「府中」駅から、徒歩3分。
不動産広告の表記ルールでは、80mを1分で計算して表示、端数は繰り上げますので、府中駅からの距離は「240m以内」ということになります。
文句なく、駅近物件と言える距離です。
▲実際に歩いてみても、3分は近いと感じる距離。ケヤキ並木を横断して少し西に進むと、マンションが見えてきます。
(府中駅周辺 現地から約210m)
また、徒歩10分以内で「問題なく徒歩移動できる距離」、15分以内で「〇〇駅利用可」、というイメージですが、バウス府中はJR「府中本町」駅へも徒歩8分。
日常的には府中駅から京王線を利用していても、京王線トラブルの際に「迂回できる手段がある」というのは意外に便利。
府中は京王線が高架化されているため、線路をまたいで南側・北側の移動はスムーズですが、「両方の駅をストレスなく使える距離感」の場所としては、府中駅南側エリアの利便性が高そうです。
▲マンション公式サイトの地図を引用。
バウス府中が建つあたりは、府中駅と府中本町の両方を利用しやすい場所と言えそう。
▲前回レポートした再開発エリアの商業施設も、すべて駅南側に集まっています。
「商業施設が充実している駅の駅近」は、利便性が高い一方でマンションを建てるための土地が確保しづらく、新たな住宅が建ちにくい条件でもあります。
(府中駅周辺 現地から約320m)
また、駅近物件は将来の売却等に有利ともいわれます。将来住み替えや引っ越しを検討することになっても、売却や賃貸しやすいのもメリットのひとつです。
物件周辺の静かさは?: 大通りや線路に面さないため、車通りが少なく静か
次は、交通量や音の問題について。
駅近マンションは、“音”が心配という方も多いのではないでしょうか。
交通量や音についてまずは地図で簡単にチェックするポイントは、物件に接する道路が「幹線道路」か「生活道路」か。
バウス府中の現地は、大通りからも線路からも少し距離が離れており、生活道路に面していて、車の音はほとんど聞こえません。
▲マンション公式サイトの地図を加工、物件周辺の大通りを黄色く、線路をピンクで色付けしました。
バウス府中は、甲州街道、府中街道、旧甲州街道、小金井街道のどの幹線道路からも、そして京王線の線路からも“ほどよく”離れています。
通常、マンションは用途地域や高さ制限などの建築条件の制限から、幹線道路沿いに建つことが多く、また駅に近いマンションの場合、線路沿いの立地になることも珍しくありません。
バウス府中の場合は、線路から離れて、かつ住戸が線路と反対側の南を向いているため、京王線の電車の音も気になりにくい条件だと思います。
▲写真1枚目は府中街道、2枚目は京王線の線路です。
こんな風に、大通り沿いにマンション等が並んでいる風景はよく見ますよね。
大通り沿いの場合は目の前に他の建物が建つことがないため、日当たりや明るさが将来にわたって保たれるのがメリット。
一方で、車の音が気になるというデメリットもあります。
(写真1枚目: 府中街道沿い 現地から約80m、写真2枚目: 京王線沿い 現地から約150m)
現地の様子を見てきました。
▲「バウス府中」建設地、南側の様子。
写真左手が建設中のマンション、右側が南側の通りです。
車が徐行してすれ違えるくらいの幅の道に加えて、歩道があります。
▲同じく、南側の道。
歩道だけでなく、周辺の建物の緑も綺麗に整備されて、街の雰囲気の良さを感じました。
現地には平日の昼間に行ったのですが、マンション周辺に滞在していた約10分の間に、通過した車は2~3台程度。
タクシーや宅配の車を見かけましたが、曲がり角が多くスピードを出せるような道ではないことに加え、歩行者にも配慮して、ゆっくり走っているようでした。
周辺に建ち並ぶマンションにお住まいの方や、駅に向かう人やお買い物帰りの人など、ほどよく人通りがあることも好ましい点だと感じました。
▲敷地東側の様子。府中駅に近いこちら側がマンションのメインエントランスになります。
建物が完成したら、敷地内に植えられる樹木やエントランスのアプローチでキレイな景観になりそう。
こちらも車は時折通る程度です。
陽当たりは?: 全戸南向き、爽やかな光が心地よく入る環境
最後は、「向き」について。
バウス府中は、全住戸南向きのマンションです。
マンションの住戸の向きで一番人気なのは南向き。
朝日を重視したいとか日当たりを気にしないなどの理由で、東向きや北向きを好む人もいますが、一般的に一番人気なのは南向きと言われます。
そのため、マンションは可能な限り南向きで建てられますが、様々な建築条件の制限があって、南向きに建てられないのもよくあることです。
南向きのメリットはやはり、朝昼夕とバランスよく日があたって、気持ちよく過ごせること。
洗濯物もよく乾きますし、冬暖かく過ごせます。
▲完成すると14階建てになるバウス府中。
東西に長いI字の建物で、全住戸南側を向いてA~Fタイプの6プランが並びます。
建物の南側にはマンションの駐車場ができるので、南側道路から建物までは少し距離があるよう。
▲マンション公式サイトに掲載のイラスト。赤い部分がバウス府中の建物部分です。
マンションの南側には機械式駐車場と一部に第三者所有の建物、道を挟んで府中合同庁舎とコナミスポーツクラブ府中があります。
▲南側の道路をはさんだ向かいに、5階建ての「府中合同庁舎」があります。9年前に竣工したキレイな建物です。庁舎の北側に駐車場があって、その奥に建物が建っています。
中層~高層階の住戸は、抜け感のある眺望を実感できそうです。
(階数による眺望の違いは、マンションギャラリーのスタッフさんまでお尋ねください)
いかがでしたか?
商業の賑わいと静かさなど希望する条件が相反することも多く、だいたいの場合は何かをあきらめて優先順位をつけて…という作業が必要になりますが、「バウス府中」は利便性の高さ、駅距離、静かな住環境、南向きの日当たりの条件が絶妙に揃うちょうどよい立地と言えそう。
物件との出会いはタイミングとよく耳にしますが、住まいに求めたい条件に合っているという方は、現地や間取りをチェックしてみてはいかがでしょうか。
南向きを活かした、間口の広い間取りプランがいろいろありますよ。
住宅ライター
林 景子
テレビやラジオのレポーター経験から取材好きに。
現在は、住宅のほか、子育てなどに関するライターとしても活動中。
自宅の壁や家具・小物などに自ら手を加えるなど、DIYが得意。