住宅ライターのバウス府中取材レポート

東京都府中市

府中はお祭りやイベントが盛りだくさん! 大國魂神社の酉の市と、マルシェに行ってきました

1900年以上の歴史をもつとされる由緒ある「大國魂(おおくにたま)神社」は、「バウス府中」から徒歩4分の場所にあります。

大國魂神社では年間を通じてさまざまな祭礼が執り行われているのですが、そのひとつが毎年11月の酉の日に開運招福や商売繁盛を願って開催される酉の市(とりのいち)。

大國魂神社の酉の市は、浅草・鷲神社、新宿・花園神社と並び、「関東三大酉の市」のひとつに数えられています。

今回は「酉の市・二の酉」の模様をレポート。
同日にケヤキ並木通りと府中駅南口ペデストリアンデッキで開催されていた「キテキテ府中マルシェ」も併せてご紹介します。

(写真:大國魂神社 マンション現地より約320m・徒歩4分)

こちらの記事をまとめると……

活気あふれる大國魂神社の「酉の市」に行ってきました

酉の市は、11月の酉の日に行われます。
11月の1ヶ月間に、酉の日は2回もしくは3回巡ってきますが、2023年は2回。
今年の酉の市は、一の酉が11月11日(土)、二の酉が23日(木・祝)に開催されました。

今年は土曜日と祝日に重なったこともあり、同日ともに多くの人で賑わったようです。

私が訪れたのは、11月23日(木・祝)に開催された「二の酉」。
穏やかに晴れ渡ったこの日も、多くの人で賑わいをみせ活気があふれていました。


▲午後3時ごろの大國魂神社の様子。
参道に飾られた提灯が、お祭りムードを盛り上げます。写真撮影に足を止める姿も多くみられました。
ずらりと並んだ屋台からは、おいしい香りが漂います。

 

何を食べようか迷いながら、本殿に向かって歩みを進めると…
参道両側にいくつもの熊手屋さんが見えてきました!

 



▲熊手は落ちた収穫物をかき集めることから「福をかき集める」、そして鷲が獲物を掴んでいる様子に似ているため「福を掴んで離さない」という意味の縁起物。
豪華絢爛な熊手は、お店によってデザインが異なるので見ているだけでも楽しいですが、商談成立後(購入後)の威勢のいい手締めや拍子木の音も風情があって、思わずテンションが上がります。

 

ちなみに最初の熊手は小さいものを買い、毎年だんだん大きくしていくのがいいそうです。

 


▲大國魂神社の酉の市は、拝殿の西側にある末社「大鷲(おおとり)神社」の祭礼。
酉の市の際は、本殿だけでなく、大鷲神社のお参りをお忘れなく。

 


▲中雀門の手前から拝殿へと続く行列。15分ほど並び無事お参りを済ませ、続いては大鷲神社へ。

 


▲大鷲神社もたくさんの方が参拝をするために列をなしています。こちらも15分ほど並び、無事お参りができました。

 

先ほどご紹介した華やかな熊手も人気ですが、大鷲神社で酉の市の日のみ頒布される「神符熊手」を目当てにやってくる方も多いそうです。

 


▲初穂料は熊手(大)3000円、熊手(小)1500円、かんざし守り800円。ちなみに朝6時から頒布がはじまり、この日は午後3時ごろ到着した時には熊手(大)はすでに頒布終了していました。

 


▲私も熊手(小)を授与していただきました。竹細工の神符熊手には、枡の中に金色の恵比須様と大黒様が。なんともご利益がありそうな、有難い熊手です。

 


▲お祭りを楽しんでいたらあっという間に日が暮れてしまいましたが、熊手屋さんもより盛り上がりを見せ、参道の提灯には明かりが点り、圧巻でした。

 


▲こちらは一の酉の様子。二の酉と同じく、たくさんの熊手屋さんや屋台が集まり、日が暮れてからも賑わっています。

 

来年2024年の酉の市は3回開催。
11月5日(火)が一の酉、17日(日)が二の酉、29日(金)が三の酉です。

「くらやみ祭」をはじめ、年間を通じて多くのお祭りが行われる府中の街

大國魂神社は、奈良・平安時代に府中に武蔵国の国府が置かれていたことに由来する神社。
武蔵国は現在の東京 23 区と多摩地区、旧中葛飾郡を除く埼玉の全域、川崎市、横浜市の大部分とされる大国で、府中はその中心地でした。

大國魂神社では、今回訪れた酉の市などの大きなお祭り以外にも、毎日行われる「御日供祭(神様に食事を差し上げる祭)」を含めると、年間400近いさまざまなお祭りが執り行われています。
歴史ある大國魂神社のお祭りは長く続けられており、古くは千年以上、少なくとも数百年続くとされるお祭りがほとんどなのだとか。

なかでも最も盛大な大国魂神社の例大祭が、4月30日から5月6日にかけて行われる、東京都の無形民俗文化財にも指定される「くらやみ祭」。

尊いものを見ることは許されないという古来から伝わる考えから、かつて夜中に境内の灯火をすべて消して、暗黒のなかで祭儀が行われたことから「くらやみ祭」と呼ばれるようになったそう。
その歴史は長く、千年以上前から続けられてきたというから驚きです。

祭りのメインは5月5日。
国内最大級の6張りの大太鼓と8基の神輿が府中市の中心部を回る壮大で迫力あるお祭りです。

 


▲2月は、毎年多くのゲストを迎えて行われる「節分祭」、7月は府中市民に夏の風物詩として親しまれている「すもも祭」、9月には境内に約260本の行灯を灯して行われる「くり祭」が開催されます。
また初詣や七五三のお祝い、受験祈願など人生の節目には、大國魂神社を訪れるのもいいかもしれないですね。

 

立派なお神輿や山車、きれいな行灯が見られて、屋台も出て…と賑やかで楽しいお祭りが、地元でこれだけの頻度で開催されているなんて、楽しそうでうらやましい!
小さい頃は家族で出かけて、学生時代は友達と、大人になって子どもが府中を離れてもこのお祭りには帰ってくる…、なんてこともありそうですね。

立派な神社があることで、参道のケヤキ並木など緑が多く街の景観が良くなっている、という魅力もありますが、それだけでなく、こういった楽しいイベントを通じて、住む人が地域に愛着を持って街を大切にするようになる、という影響もあるのかなと思いました。

ケヤキ通りや府中駅ペデストリアンデッキでも随時イベント開催! 「キテキテ府中マルシェ」も賑わっていました

酉の市・二の酉を訪れた11月23日(木・祝)は、ケヤキ並木通りと府中スカイナード(ペデストリアンデッキ)で「第10回キテキテ府中マルシェ」が開催されており、こちらも賑わいをみせていました。

「キテキテ府中マルシェ」は府中市内の事業者が府中駅周辺に集まるマルシェで、毎回コンセプトが設けられているそう。
今回は、“秋のピクニック”がコンセプトです。

 



▲ケヤキ並木通りは歩行者天国となり、飲食店や雑貨店、キッチンカーやワークショップなどが行われていました。
府中市内のお店が出店しているので、マルシェで素敵なお店やいい商品との出会いもありそうですね。
また特設ステージ前には人工芝が敷かれていて、音楽を楽しみながら屋台メシを楽しむ姿も。ほのぼのとした素敵な時間です。
(府中駅周辺 現地から約300m・徒歩4分)


▲ペデストリアンデッキにも多くの屋台が軒を連ね、飲食店や雑貨店はじめ、農業高校の生徒が栽培した野菜や草花が販売されていたり、子ども向けの謎解きゲームがあったりと大盛り上がりでした。
(府中駅周辺 現地から約320m・徒歩4分)

 

今回は「キテキテ府中マルシェ」が開催されていましたが、ケヤキ並木通りは毎週日曜日と祝日が歩行者天国となり、さまざまなイベントが行われています。
規模の大小はありますが、毎週何かしらのイベントが開催されていたり、キッチンカーが出店したりしているようですよ。

 

いかがでしたか?

歴史ある大國魂神社は歴史ある厳かな場所で、参拝に訪れるとなんだか清々しい気持ちになれます。
そして府中駅周辺で開催されるイベントでは、府中の魅力を再発見することができそう。

マンション近くで毎週のように開催されるお祭りやイベントに、お散歩がてら訪れることができるなんて、なんだかワクワクしますね。

※掲載の写真は 2023年 11月に撮影したものです。記載の距離は、現地からの地図上の概算です。徒歩分数は 80m=1 分として算出し、端数は切り上げています。
林 景子

住宅ライター
林 景子

テレビやラジオのレポーター経験から取材好きに。
現在は、住宅のほか、子育てなどに関するライターとしても活動中。
自宅の壁や家具・小物などに自ら手を加えるなど、DIYが得意。

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