マンション周辺から花火はどう見える?一之江から江戸川区花火大会を見てきました

みなさん、はじめまして。住宅ライターの林景子です。
本日から、東京都江戸川区に建設中の新築分譲マンション「バウス一之江」のレポートを担当します。さまざまな角度から物件や立地をチェックしていきますので、ぜひお付き合いください。
さて初回のテーマは、関東有数の花火大会「江戸川区花火大会」について。
マンションが建つ一之江は、打ち上げ会場からもほど近い場所。
花火はやっぱり打ち上げ会場で見るのが一番迫力があって良いですが、大人気の花火大会のため、行きも帰りも混雑して、小さな子ども連れや混雑が苦手な人はつらい場合も。
(大会の公式案内によると、花火終了後の最寄り駅「篠崎」駅は、乗車まで約60~90分ほどかかるのだとか)
できれば、「マンション周辺から見られないかな?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、8月24日の花火大会当日に一之江を訪れ、マンション周辺で江戸川区花火大会が見られるのかをチェックしてきました。
(上の写真:江戸川区花火大会。江戸川区ホームページより引用)
こちらの記事をまとめると……
打ち上げ総数約14,000発! 大迫力の「江戸川区花火大会」
日本の夏になくてはならないイベントといえば、花火大会!
なかでも江戸川区花火大会は、打ち上げ総数約14,000発という、隅田川花火大会(約20,000発)に追随する規模の花火大会です。
花火大会と言えば、「た~まや~(玉屋)」「か~ぎや~(鍵屋)」の掛け声で知られますが、江戸川区花火大会は第1回から、あの「か~ぎや~」でお馴染み、江戸川区の老舗「宗家花火 鍵屋」が打ち上げを担当しているんですって。
例年は8月第一週の土曜日に開催されていますが、今年は鍵屋15代目当主の天野さんが、パリオリンピックの柔道審査員として派遣されたため、開催日が24日に変更になったのだとか。
花火という文化を守って受け継ぐだけでなく、ほかの分野でも大活躍されているって、とても素敵ですね。
そんな江戸川区花火大会の名物といえば、「オープニング花火」。
たった5秒間になんと1,000発もの花火が打ち上がります。単純計算で、1秒間に200発!
その華やかさから江戸川区花火大会は多くの人で賑わうことでも知られ、2019年の大会では約140万人もの人が訪れたのだとか。
▲マンション公式サイトより画像を引用、打ち上げ会場の場所を加筆しました。
「バウス一之江」は、都営新宿線「一之江」駅から徒歩8分という立地。花火大会の打ち上げ会場の最寄り駅は、2つ先の「篠崎」駅です。
▲物件公式サイトより地図を引用して、矢印を加筆。
花火が打ち上げられるのは、マンションから見て北東方面(矢印の方向)、都立篠崎公園先の江戸川河川敷。直線距離で約3.5kmの場所です。
▲一之江駅からマンションへ向かう途中の「明和橋」の上から見た、「バウス一之江」の建設地と、花火打ち上げ会場の方向。マンションの建設地の方向が打ち上げ会場です。
「バウス一之江」は、新中川沿いの、リバービューのとても気持ちのいい場所に建設されています。
(写真:明和橋 「バウス一之江」マンション建設地より約180m)※1
一之江から花火が見られるのか、どのあたりがベストポジションかわからなかったのですが、「川沿いの開けた場所からなら、キレイに見られるのでは?」と思い、今回は、明和橋をスタート地点に、よく見えそうな場所を探して移動しながら花火を見ることにしました。
一之江は穴場スポット? マンション対岸から江戸川区花火大会を楽しめます
コロナ禍から4年ぶりに開催された2023年の前回大会を経て、今年も多くの方が楽しみにしていたようで、新宿方面から「篠崎」駅へ向かう都営新宿線の車内は何駅も前からかなり混雑していました。
▲打ち上げ開始約40分前の18時30分ごろに「一之江」駅に到着。
都営新宿線の車内が大混雑だったため、一之江駅前も混雑しているかもと思いましたが、そんなことはなく、適度な賑わいでした。
(一之江駅前 マンション現地より約580m)
浴衣を着た人たちがいたり、お友だちと待ち合わせているのであろう人たちがいたりして、なんとなくお祭りムードが漂っています。
人の流れを見ていると、駅に向かう人たちだけでなく、逆に川の方に向かう人も。私も先程の川沿いを目指して、新中川に向かって歩きます。
▲先程の明和橋の夜の様子。この橋にはベンチが設置されていて、日中穏やかな川の様子を眺められるビュースポットになっています。
まだ打ち上げには早い時間でしたが、ここに座って花火の打ち上げを待っている人もいました。
(明和橋 マンション現地より約180m)
▲明和橋の上から、マンション対岸(西側)のほうを見た様子。
日も落ちて暗くなってきたため分かりにくいですが、対岸の河川敷は多くの人が集まってきているのがわかります。
これほど人が集まると思わなかったので、「やっぱり新中川沿いから花火が見られるんだ」と確信!
写真中央、スカイツリーも見えますね。
スカイツリーのライトアップを見ながら19時15分の打ち上げ開始を待っていると、「わっ!」という歓声とともに、打ち上げ会場の方が明るくなったのが見えました。
▲今回花火を見た場所はこちら。
明和橋からスタートして、涼風橋を超えるあたりまでの、新中川沿いを歩きました。
▲最初に待機していた明和橋の中央あたりからは建物で遮られて花火の全景を見ることができなかったため、少しずつ移動することに。
明和橋の端あたり(一之江駅側)まで移動すると、いい感じで見られるようでした。ここから見ている方がたくさんいますね。
▲いよいよ花火がスタート。
写真ではなかなか迫力をお伝えできず残念ですが……、川向こうの建物の左側に花火が上がっているのが見えます!
みなさん、川の西側の河川敷や堤防沿いの好きな場所に陣取って、それぞれに見学しているようでした。
写真からもわかるように、堤防の上も河川敷も賑わってはいますが混雑しておらず、ゆったりと花火を見ることができます。
「涼風橋」の先あたりまで、のんびりお散歩しながら花火鑑賞しました
「明和橋」付近からも十分花火は見られますが、より打ち上げ会場に近い、もう少し上流の方に向かって歩いて行きます。
だんだんと人が増えてきますが、通路はちゃんと空いていて、人が多すぎて前に進めないほどではありません。
▲家族や仲間とレジャーシートなどを用意して、クーラーボックスや食べ物を持ち込んで花火を眺める人たちもたくさん。
(新中川河川敷 マンション現地より約450m)
お酒を飲んでいる人も多いですが、お花見の宴会のような感じはなく、酔っ払っている人も見かけませんでした。
どちらかというと、子どもを含めた家族みんなで、和気あいあいと花火を楽しんでいるというグループが多いように思いました。
▲上流方向に進むにつれ、花火も少しずつ大きく見えるように。
赤や青、黄色と、いろいろな色の花火が次々に上がります。
新中川の東側、川向こうのこのあたり一帯は戸建て住宅街が多いこともあり、高い建物に遮られることもなく花火がよく見えるようです。
これだけ長い距離で、遮るものなく花火が見られる場所が続いているのも、江戸川区花火大会が長く人気であり続ける理由なのかなと思いました。
▲写真の中央あたりにも橋が見えていますが、途中に架かる複数の橋の上でもたくさんの人が花火を眺めていました。
(新中川河川敷 マンション現地より約600m)
明和橋から400mほどの場所まで来て、まだまだ先まで見物の方がいるスポットは続いているようでしたが、このあたりで立ち止まってフィナーレを見ることに。
ここまでの道中、たくさん人がいる中をのんびり歩いてきたのですが、前の人で目線が遮られて花火が見えないということもなく、身体が触れるほど混雑もしていませんでした。
皆さんそれぞれに好きに写真を撮ったり、家族や、中高生どうしのお友達、カップルなど、一緒に来た人とゆっくり話しながら花火を見たりしていて、とても素敵な空間でした。
▲1時間ほど経って、20時20分に花火大会終了。
帰りも混雑することなく、みなさんそれぞれにゆったり駅の方向に歩いていきます。この後、一之江駅までも混雑はありませんでした。
いかがでしたか?
最近はハートやスマイルマークなど、立体的な形状を描く型物(かたもの)の打ち上げ花火もよく見ますよね。この日も小学生くらいの子どもたちが、「あれ〇〇に似てる!」「あ!〇〇だ!」とはしゃぐ姿を何度も見かけました。
子どもとこんな風にほのぼのと花火を見ることができる場所ってなかなかありませんよね。
これだけ開けた場所が広範囲で続くため、人が多くてもそう混雑しない、打ち上げ場所からの距離がほどよい、と条件が揃った穴場に、電車に乗らなくても行けるのはうらやましいなと思いました。
ちなみに、江戸川区花火大会は今年から打ち上げ会場の篠崎の河川敷に約1万4,000席の有料席が用意されましたが、江戸川区民限定の抽選制の無料特別観覧席も約6,000席も設けられたそう。
これだけ見学の条件が良ければ、私がもし一之江に住んでいたら毎年家の近くで見物しそうだなと思いますが、「今年は会場で!」という年は、有料や区民限定のチケットで目の前の大迫力で楽しむ年があってもいいかもしれません。
※掲載の現地写真は2024年8月に撮影したものです
※距離は現地からの地図上の概算です。徒歩分数は80m=1分として算出し、端数は切り上げています

住宅ライター
林 景子
テレビやラジオのレポーター経験から取材好きに。
現在は、住宅のほか、子育てなどに関するライターとしても活動中。
自宅の壁や家具・小物などに自ら手を加えるなど、DIYが得意。