住宅ライターのザ・パークハウス 松戸取材レポート

今回は、松戸駅から「ザ・パークハウス 松戸」建設地への徒歩ルートを検証します。

松戸は、古くは江戸時代の宿場町として、明治に入ってからは千葉県・東葛飾地域の商業・政治の中心地として栄えてきた街。
現在は駅の東西に「アトレ松戸」や「プラーレ松戸」、「KITE MITE MATSUDO （キテミテマツド）」といった大型商業施設が集積。2027年には新しい駅ビルの開業も予定されており（※1）賑わいのある駅です。

その松戸駅からマンションへは、公式サイトでは徒歩6分という表記になっていますが、今回は駅からの帰宅を想定して、複数の買い物施設を通るルートを歩きます。
動画もありますので、徒歩ルートの参考にしてみてください。

（上の写真：松戸駅西口　現地より約430m）

■地図でルートを確認　…　松戸駅からは、駅ビルや大型スーパーを通って、松ノ木通りを真っすぐ進むシンプルなルート
■【動画レポート】　…　駅からマンション建設地までの道のりを動画でチェック
■駅前の街並み　…　飲食店他、大小さまざまな商業施設が並ぶ賑わいある雰囲気。スーパーとドラッグストアは23時まで営業
■流山街道を越えて住宅街へ　…　商業施設で賑わう駅周辺から、静かな住宅街へ

まず、松戸駅からマンションへの徒歩ルートを地図で確認。

▲公式サイトの地図を引用して加筆。
最短ルートは赤い点線の経路になるようですが、今回は赤い太線のルートを歩きます。

赤い太線のルートの場合、最短（約430m）よりも70mほど長い約500mの道のりになりますが、駅ビルの「アトレ」と大型スーパーの「ダイエー」に加えて、ドラッグストア（ウエルシア）の前を通ります。
駅からの帰り道として利用頻度が高くなりそうだと思われるため、今回はこちらで検証することにしました。

今回の紹介ルートにコンビニはありませんが、最短ルートならコンビニ（ファミリーマート）があるので、必要に応じて使い分けると良いでしょう。

上記のルートを実際に歩いてみた動画がこちら。

▲賑やかな駅前から、建設地に近づくにつれて落ち着いた住宅街になります。

では、動画でも歩いたルートを、詳しく検証していきたいと思います。

　
▲画像1枚目：松戸駅西口。現在は改良工事が進行中のため、白い仮囲いで覆われている部分やクレーンがあります。
画像2枚目：マンションに着くまでにかかった分数をストップウォッチで計測。
（画像1枚目・2枚目：松戸駅西口　現地より約500m）

西口を出たら右へ、ペデストリアンデッキ（駅の2階部分と繋がる、歩行者用の広場）をアトレの方向に向かって歩きます。

▲木目調の床が近代的な印象のペデストリアンデッキ。
以前この床はタイル貼りでしたが、2019年度～2021年度にかけての整備で現在のものに刷新されました。
見た目だけでなく、雨の日も滑りにくくなったそう。
（松戸駅西口　現地より約500m）

右側にアトレを見ながら進み、階段を下ります。
ベビーカーなどで階段を利用しづらい場合は、駅構内のエレベーターで1階まで下りることも可能。

ちなみに、2026年春頃の駅改良工事完了後には、この階段の手前にエスカレーターと屋根が整備されるようです。（※1）（※2）
　
▲画像1枚目：左側の階段で地上へ。
画像2枚目：「アトレ松戸」は8フロアにファッション、コスメ、飲食店など合計97店舗が入ります。ショッピングフロアは21時まで営業。
1階に「フロ・プレステージュ」や「グリーン・グルメ」をはじめ、デパ地下に入っているような和洋中の惣菜店が並んでいるため、帰宅時の食品の買い物に役立ちそう。
（画像1枚目・2枚目：アトレ松戸　現地より約500m）

階段を降りたら右へ。

▲道路の向こう側には「マツモトキヨシ（matsukiyo LAB 松戸西口駅前店）」があります。
こちらには調剤薬局が併設されています。
（松戸駅周辺　現地より約460m）

先ほどの角を曲がったところ。

松戸駅西口商店街の一部であるこちらの道路沿いには、ドラッグストアの「ウエルシア」や学習塾、イタリアンや焼肉店、居酒屋といった飲食店、クリニックなどが並びます。

　
▲画像1枚目：写真左側、「ウエルシア松戸駅西口店」の営業時間は8:00～23:00。土日も営業、調剤薬局併設です。（※3）
画像2枚目：駅ロータリーに続く道ということもあってか比較的交通量は少ない道ですが、歩道が整っていて歩きやすい印象。この道を100mほど歩いたところで左へ曲がります。
（画像1枚目：松戸駅周辺　現地より約430m／画像2枚目：松戸駅周辺　現地より約430m）

先ほどの角を曲がると、「松ノ木通り」という道に出ます。
こちらも、子どもと手を繋いでも問題なく歩けそうな幅の歩道が整っています。

この通り沿いの右側に大型スーパーの「ダイエー松戸西口店」、その先に建設地の工事にあたるクレーンが見えます。ダイエーから建設地へは、真っすぐ進んで300mほど。

▲写真右側に見えている「ダイエー松戸西口店」は、地下1階～6階、食品スーパーの「イオンフードスタイル」に加えて、100円ショップの「ダイソー」、キッズ向け屋内遊び場「The kids」、「スポーツオーソリティ」、ドラッグストア、英会話教室やフィットネスクラブなど全28店舗が揃う大型商業施設です。
（松ノ木通り　現地より約330m）

　
▲「ダイエー松戸西口店」。
地下1階の食品フロアの営業時間は9:00～23:00。その他の専門店は10:00～21:00（一部店舗除く）と、比較的遅い時間帯まで営業しています。
（ダイエー松戸西口店・イオンフードスタイル　現地より約300m）

生鮮食品や総菜、日用品などが買える大型のスーパーが駅からの帰り道にあるのはメリットが大きそうです。

「ダイエー」の先にも、道沿いに飲食店などが並びます。

▲道の両脇に、「とんかつ和幸」や「カレーハウスCoCo壱番屋」、ラーメン店といった飲食店、靴などのリペアショップ、フィットネスジムなどが並びます。
（松ノ木通り　現地より約580m）

松ノ木通りに入って120mほど歩いたところで、流山街道と交わる交差点を渡ります。
駅からマンションまでの間にある信号はこちらの1箇所のみ。

　
▲画像1枚目：流山街道を横断。歩行者用の信号があります。
画像2枚目：この交差点までで、駅からの徒歩分数は3分37秒。
（画像1枚目・2枚目：松ノ木通り　現地より約200m）

今回はこちらの信号で30秒ほど待ちました。（待ち時間もストップウォッチは止めていません）

ちなみに、流山街道は、松戸から流山を通り、野田へと至る県道で、交通量は多めです。
大型車が頻繁に通るようなことはありませんが、マンションまでの道のりで、安全面で交通量が気になる箇所というとここかと思います。

▲流山街道を撮影。片側一車線で、さほど大きな道路ではありませんが、交通量はあります。
（流山街道　現地より約200m）

さて、流山街道を越えると、飲食店などが中心の商業エリアから、マンションなどが中心の住宅街へと街並みが変化します。

▲道路沿いにマンションが並んでいます。
この先にも飲食店や商店などは点在していますが、駅前のような繁華街の印象はありません。
（松ノ木通り　現地より約200m）

そして、新坂川にかかる橋（松ノ木橋）を渡り、70mほど歩くとマンション建設地です。

　
▲画像1枚目：松ノ木橋。橋のため、道に少し起伏があります。
画像2枚目：別日に撮影した新坂川。幅18mほどの（※4）小規模河川です。
（画像1枚目：松ノ木橋　現地より約100m／画像2枚目：新坂川　現地より約100m）

▲先ほどの端を渡ってすぐ、松ノ木通りから一歩入った場所が建設地です。
（松ノ木通り　現地より約50m）

マンション建設地に到着。
今回のルートの場合、駅からかかった時間は、実測で6分3秒でした。

　
▲画像1枚目：マンション建設地。現在は工事中ですが、完成後はこのあたりがエントランスになります。
画像2枚目：私の足で6分3秒。信号待ちの時間（30秒）を含むので、徒歩分数としては5分33秒ほどということになります。
最短ルートであれば、約70m短くなります。

マンションの完成後は植栽も入り、今とは雰囲気が変わりそうです。

▲エントランス完成予想CG。
敷地境界と建物までの間には、緑のあるアプローチが整備されます。

ちなみに、建設地の環境については、レポート第1回目 「松戸駅から徒歩6分の建設地を見てきました」で詳しく解説しています。

徒歩ルートについて、マンション公式サイトでは「徒歩6分」ということでしたが、少し距離が長くなるルートで信号待ちをしても、6分強で歩くことができました。

また、坂がなくほぼ平坦だったのも好印象でした。
川を越える所のみ、橋になっているため若干の起伏はありますが、総じて歩きやすいと感じました。

全体として歩道が整備されていて、国道沿いのような広い歩道ではないものの、歩車分離はされており安全性としては問題なさそうだと感じました。

今回の徒歩ルートのポイントをまとめると

・駅からの帰り道に、アトレ、ダイエー、ドラッグストアなどの買い物スポットを通る
・駅前は賑やかな雰囲気だが、流山街道を越えて、建設地に近づくにつれ住宅街に
・信号は1箇所のみ。30秒の信号待ちを含めても、実測で6分3秒で到着
・全体として、歩道が整い、坂がなく平坦な道

といったところです。

マンションの立地を考えると、駅に近いほど利便性は向上しますが、その分賑やかだったり、開放感に欠ける環境であることも。

こちらのマンションの場合は、利便性と住環境のバランスが取れた距離感なのではないかと思います。