お江戸深川の桜を水上から愛でる、動力船観光「さくら回廊お花見クルーズ」を体験!
今年も門前仲町の桜はきれいでしたね。
「令和6年お江戸深川さくらまつり」も大盛況のうちに幕を下ろしたようです。
前回のレポートでもお伝えしたように、川・桜・船が揃う深川エリアは、“水上”も自慢のお花見スポット。
毎年さくらまつり期間中には、昔ながらの手漕ぎ船で江戸情緒に浸りながら桜を愛でる和船体験や、期間限定便で運航される動力船のお花見クルーズが大人気です。
私もいざ体験!
満開を迎えた平日のお昼間に、「さくら回廊お花見クルーズ」に参加してきました。
▲大横川の両岸に約1.3kmの桜並木が続きます。今年も美しく咲きました!
※大横川 ザ・パークハウス 富岡門前仲町から約480m
こちらの記事をまとめると……
■黒船橋乗船場から40分の船遊び。大横川沿いの桜並木を船上から眺める「さくら回廊お花見クルーズ」
■両岸に満開の桜。手が届きそうな近さで枝を垂らす様は圧巻! 開放感たっぷりの隅田川ミニクルーズも
■「もんなか」ではなく「なかちょう」? 地元情報も織り交ぜる船上ガイドさんの軽妙なトークも楽しい
黒船橋乗船場から40分の船遊び。大横川沿いの桜並木を船上から眺める「さくら回廊お花見クルーズ」
4月初旬、まだ咲ききっていない木もありましたが、この日の桜はほぼ満開の状態。
風が吹くと少しだけ桜吹雪もあって、辺り一面が「これぞ日本の春」の風景です。
▲今回体験したのは動力船ですが、手漕ぎ船で30分ほどのお花見船遊びを楽しめる和船乗船体験も人気。絵になりますね
美しい春景色の中で運航される「さくら回廊お花見クルーズ」には複数のコースがありますが、私が体験したのはこちら。
黒船橋船着場 → 大横川クルーズ → 隅田川ミニクルーズ → 大横川クルーズ(両岸の桜並木を満喫) → 黒船橋船着場
を40分かけて動力船で進みます。
▲画像1・2枚目:門前仲町駅から徒歩2分の黒船橋乗船場から、動力船に乗って40分の船旅に出発!
予約制で、空きがあれば乗船場での当日乗船も可能です。
桜の開花予想とにらめっこしながら日程を決めましたが、特に週末は早々と満席に。この日も、私が乗船した前の回は平日でも満席でした。
※大横川・黒船橋乗船場 ザ・パークハウス 富岡門前仲町から約890m
(以下、クルーズの写真は大横川・隅田川にて撮影)
▲こちらの船に乗って出発します。屋根なし船で、360度ビュー!
ゆーっくりと進むため、動力船と言ってもとても静かです。
1人でも家族でも団体でも参加OK。この日は、お一人の方やお友達連れ、小さなお子さんと一緒になど、様々な方がいらっしゃいました。
船上ガイドさんの生解説があって、桜のことや深川のこと、川沿いの名所などを案内してもらいながらのクルーズです。
両岸に満開の桜。手が届きそうな近さで枝を垂らす様は圧巻!開放感たっぷりの隅田川ミニクルーズも
黒船橋乗船場を出航すると、まずは隅田川ミニクルーズに向かいます。
▲出航するや否や怒濤の撮影タイムに(笑)。それも納得!映えポイントだらけのクルーズです。
▲しばらく進むと途中には大島川水門が。周辺流域を高潮の侵入から守るための防潮水門なんだそう。
こちらの水門をくぐると、隅田川に出ます。
▲水上に広がるこの開放感!この景気がとても素敵でした!
先程までよりもぐっと川幅が広がって、海をクルーズしているような気分になります。
▲ワイドに広がる大きな川に、並び建つタワーマンション、重要文化財の永代橋、その向こうにそびえるスカイツリー。
川沿いの整備されたエリア(隅田川テラス)にも桜が見えます。
いつもとは違う場所・アングルで見る都心の景色を楽しんだあとは、折り返して大横川に戻ります。
▲画像1・2枚目:出発地の黒船橋乗船場を一旦過ぎて、その先に進みます。
大横川沿いの桜は、川の両岸から水面に向けて枝垂(しだ)れて咲いているので、船からでも近くで見られるのが魅力ですね。
場所によっては手が届くほどの近さ、目の前で桜を見られます。
川に被さるように咲く桜の下を船で通るポイントもありました。
▲船の操縦士さんが、ギリギリまで枝に寄ってくれるため、低く迫り出すように咲く桜が目前に!
「枝に当たりそうになったら、避けてあげてください。せっかく咲いた桜が散ってしまいますからね。」と、案内されるほどの距離感です。
ガイドさん曰く「目黒川のクルーズだと、これほど近くでは花が見られない」とのことでした。
地面よりも下の目線から見上げる水上でのお花見は、特別感を味わえますね。
木々も立派で、ぐっと見上げた先の高さまで薄ピンクの花がたくさんたくさん付いていて、見応えがあります。
また、少しマニアックですが、川に架かる複数の橋も見ごたえがありました。
普段見られない「橋の裏」なども面白く、橋の下を通るのも楽しかったですよ。
▲水面との距離がなかなか近いので、大きな橋の下も近くで見られます。水道管のようなものが通っているのも見えました。
動力船もいくつか種類があって、他の船と時々すれ違うのもまた一興。
▲向こうの船に乗っている方と目が合うと、自然と手を振り合っちゃいます(笑)。
橋の上からお花見をしている人も、船が通るとかなりの確率で誰かが手を振ってくれます。
地元の方にとっては、時折通るクルーズを楽しむ人も含めて「大横川のお花見の景色」なのかもしれないなと、なんだかほっこり。
▲途中、2回ほど「あそこに花筏(はないかだ)がありますよ」とガイドさんが教えてくれたポイントもありました。
花筏、というのは散った桜の花びらが水面に集まって浮いている様子を言うのだとか。キレイな言葉ですね。
ちなみに、船上からのお花見は昼間だけでなく夜も楽しめます。ライトアップされた幻想的な雰囲気の中の夜桜クルーズも良いですね。
▲画像1・2枚目:今年の運行スケジュールでは、最終便は20時10分発。お仕事帰りにも乗れそうです。
屋形船の姿も見かけました。
「もんなか」ではなく「なかちょう」?地元情報も織り交ぜる船上ガイドさんの軽妙なトークも楽しい
思い思いに写真を撮ったり、隣に座った方どうしで桜をバックにした写真を撮り合ったりして、楽しい40分間でした。
そんなあたたかな雰囲気ができていたのは、川沿いの建物の話や、「あそこのホテルのお花見ランチがおいしくてお勧めですよ」など、楽しいトークを聞かせてくれた船上ガイドさんの力も大きかったなと思います。
門前仲門のことも話してくれましたが、「へぇ~!」と思ったのが、その呼び方。
地元の人は、「もんなか」と言わずに「なかちょう」と言うらしく、船上ガイドさんは、呼び方で地元の人かどうか見極めているんですって(笑)。
大横川の桜の美しさ、川から眺める都心の景色、とにもかくにも、楽しいお花見クルーズでした。
来年はぜひ、夜のクルーズも楽しんでみたいです。
▲画像1~3枚目:「なかちょう」の桜風景おまけ写真。富岡八幡宮や深川不動尊のあたりでも、きれいな桜が咲いていました。
※富岡八幡宮 ザ・パークハウス 富岡門前仲町から約280m
※距離は現地からの地図上の概算です。徒歩分数は80 m=1分として算出し、端数は切り上げています。
住宅ライター
野村 綾乃
ラジオレポーター時代に“取材の面白さ”にハマり、フリーライターに。構成作家、住宅情報誌のライターとして活動中(かれこれウン年)。1000以上の物件を取材した経験を基に楽しくレポート!
住宅ローンアドバイザーでもある。