門前仲町・深川エリアに春を呼ぶ、「お江戸深川さくらまつり」に行ってきました
日本の春を彩る桜の花。
ようやく今年も桜だよりが届き始めましたね。
都内には桜の名所がたくさんありますが、門前仲町にも自慢できる桜風景があります。
門前仲町から高橋につながる大横川・仙台掘川・小名木川の河畔にはソメイヨシノの桜並木があり、毎年春になると、緩やかに流れる川の両岸に美しい桜が咲きます。
そんな、地域自慢の桜を楽しんでもらいたいと開催されるのが「お江戸深川さくらまつり」。
門前仲町をはじめ、清澄白河、森下、越中島といった深川エリアの春の風物詩にもなっていて、期間中にはたくさんの人が訪れます。
「令和6年 お江戸深川さくらまつり」は20回目の開催になるそう。
そんな記念すべき年のお祭りの様子を見に、先日行ってきました。
※上の写真:大横川 ザ・パークワンズ 深川門前仲町から約420m、ザ・パークハウス 富岡門前仲町から約480m
上の写真は、桜の開花後(2024年4月)に再撮影した写真に変更しました
こちらの記事をまとめると……
■大横川沿いに咲く約1.3kmの桜並木。 春の訪れを告げる「お江戸深川さくらまつり」
■期間中、週末を中心にイベント開催。 江戸風情が漂う富岡八幡宮や深川不動尊にも春の彩り
■日中とは一味違う情緒がある夜桜ライトアップ。 川沿いの桜を照らし、水面に映る光も幻想的
■【追加レポート】きれいに開花した大横川の桜、夜桜のライトアップを見てきました
大横川沿いに咲く約1.3kmの桜並木。 春の訪れを告げる「お江戸深川さくらまつり」
「令和6年お江戸深川さくらまつり」は3月16日(土)~4月7日(日)の開催。
真冬のような冷え込みがあった影響で桜の開花が遅れる中、お祭りは始まりました。
私が出かけたのは、東京の開花予想日とされた3月24日。
ゆっくりな桜前線に焦らされながらも、期間中の週末にはイベントが行われることもあって多くの人が行き交っていました。
▲約1.3kmにわたって桜並木が続く大横川は3月24日時点でこの様子。両岸に咲き誇る桜が待ち遠しい!
メイン会場の石島橋・黒船橋・牡丹町公園エリアと、高橋周辺エリア、東京海洋大学エリアの大きく3つのお花見エリアでお祭りは行われていますが、中でも名物になっているのが、和船でのお花見周遊。
大横川両岸がやさしい桜色に染まる中を、ゆっくりと和船で進む様子は風情たっぷり!
川があって、桜があって、船がある、お江戸情緒漂う深川エリアならではの桜の楽しみ方ではないでしょうか。
▲画像1・2枚目:昔ながらの手漕ぎ船での舟遊びのほかに、動力船でのお花見クルーズも楽しめます。
このような水辺のお花見ができるのも、昔から水運が盛んだったこの地だからこそ、ですね!
(このエリアの春風景としても広く知られるお花見クルーズの様子は、次回のレポートで紹介します)
※「お江戸深川さくらまつり」会場 ザ・パークハウス 富岡門前仲町から約580~860m
ほかにもこの日は、高橋周辺エリアで深川カヌー倶楽部による「カヌー体験乗船会」や、東京海洋大学エリアの「明治丸見学」、また、歩行者天国の牡丹町通りでは、「笑栄会お花見マルシェ」などが行われました。
期間中、週末を中心にイベント開催。 江戸風情が漂う富岡八幡宮や深川不動尊にも春の彩り
私事ですが、門前仲町の取材時には必ずと言っていいほど “深川の八幡様” 富岡八幡宮を訪ねます。
江戸時代のガイドブックのような書物である「江戸名所図会」にも描かれるこちらも、お祭り会場の一つです。
▲この日は恒例の骨董市が開かれていたこともあって境内はにぎやか。
昔懐かしい品々や古風な服飾品などが売られていて掘り出し物を探すのも楽しそう。外国人観光客の姿も見かけました。
また、永代通り側の鳥居近くでは、迫力ある和太鼓演奏も。
▲ドドンと響き渡る重厚な音に江戸っ子の血が騒ぐ?!演者の皆さんは勇ましく息もぴったりで素敵なパフォーマンスでした。
※富岡八幡宮 ザ・パークハウス 富岡門前仲町から約280m
▲画像1・2枚目:富岡八幡宮と並ぶスポットとして親しまれる深川不動尊。お堂に続く「人情深川ご利益通り」にも露店の姿が。
※深川不動尊 ザ・パークハウス 富岡門前仲町から約470m
ほかにも…
▲画像1・2枚目:週末限定で開設されるのが、ハンドドリップコーヒーを飲みながら桜や川面の様子を見られる、黒船橋のたもとの「櫓下カフェ」。
同じく週末開催では、メイン会場の石島橋で橋上の屋台村「石島橋お休み処」が登場し、深川めしなど地元グルメを楽しめます。大道芸もありお祭りを盛り上げていました。
▲協賛の数を見ても、地域を誇り、地元を盛り上げたいと願う皆さんの熱を感じます。
※「お江戸深川さくらまつり」会場 ザ・パークハウス 富岡門前仲町から約580~860m
日中とは一味違う情緒がある夜桜ライトアップ。 川沿いの桜を照らし、水面に映る光も幻想的
開催期間中の毎日17時~22時には、東富橋から越中島橋の間にある桜並木がライトアップされ、昼間とはまた違う美しい姿を見せるのも人気です。
▲黒船橋乗船場から東富橋の方まで、提灯によるライトアップがされています。
川沿いの桜はつぼみの状態でしたが、時間になると提灯に明かりが点いて辺りは幻想的な雰囲気に。ゆらめく水面にも光が反射して、それがまた美しさを倍増させていました。
▲川沿いには広い遊歩道も整備されているため歩きやすく、のんびりと散策できることもお花見スポットとして魅力的だと感じました。
大横川沿いには食事やお酒を楽しめる飲食店も複数あり、店内の窓辺から夜桜が光に照らされる様子を見ることもできます。
桜の季節は日替わりで川沿いの飲食店を何軒かめぐって、お気に入りの景色を探してみてはいかがでしょうか?
▲画像1・2枚目:近くではポツポツと花を開いているソメイヨシノが。あたりが桜色に染まるのが楽しみです。
※門前仲町の桜風景 ザ・パークハウス 富岡門前仲町から約580~860m
いかがでしたでしょうか。
川の景色と桜の組み合わせの美しさは、門前仲町ならでは。
桜の季節は短いもので、平日忙しく仕事をしながら「そろそろ満開だから週末はお花見!」と思っていても、大雨が降って意外に早く散ってしまって、今年はじっくり見られなかったな…なんてことも。
門前仲町なら、平日夜の仕事帰りにライトアップされた川沿いを散歩して、ゆっくり毎年の桜を楽しめそう。
川沿いの桜並木に、商店街主催の活気あるお祭りに、夜桜。
イベントや桜の楽しみ方も多くて、春の楽しみが増えそうです。
【追加レポート】きれいに開花した大横川の桜、夜桜のライトアップを見てきました
ここからは、後日撮影した追加レポート!
4月になって満開に咲いた門前仲町の桜を見に、お昼の大横川と、夜桜ライトアップに出かけてみました。
まずはお昼の様子から。
▲さくらまつり最後の週末、土曜のお昼の様子です。少し曇り空ですが、満開の桜がとてもきれい!
ようやく咲いた今年の桜を見に、たくさんの人が集まっていました。
大横川でのお花見は、整備された川沿いの歩道をゆっくりお散歩しながら歩くスタイル。全長650mほど、川に向かって枝を伸ばす桜の枝の下を、ずっと歩いていきます。
目黒川のような混雑はなく、みなさん立ち止まって好きなだけ写真を撮ったりしていて、マイペースで楽しめるのがとても良いなと思いました。
何メートルかおきにベンチもおいてあり、お話をしながら桜を見ている方も。
▲黒船橋や巴橋など、途中に架かるいくつかの橋の上から写真を撮る人もたくさん。
お花見に来た方、ご近所の方、橋の上を通る方はみなさんが思わず見てしまうほどの、見事な桜並木です!
夜のライトアップの様子もご紹介します。
▲さくらまつりライトアップ最後の平日。提灯の明かりが下から桜の花を照らして、こちらもきれい!
金曜の夜でしたが、やはり歩きにくいほど混みあっているわけではなく、ゆっくりお花見を満喫できました。
お仕事帰りで待ち合わたのか、カップルでお散歩している方も。
ちなみに、この散策路の最終地点の東富橋は、「ザ・パークハウス 富岡門前仲町」からまっすぐ220mくらいの場所。
門前仲町駅からのルートとして少し遠回りにはなりますが、桜の季節にはこちらのライトアップの道を通って帰るのもおすすめです。
※距離は現地からの地図上の概算です。徒歩分数は80 m=1分として算出し、端数は切り上げています。
住宅ライター
野村 綾乃
ラジオレポーター時代に“取材の面白さ”にハマり、フリーライターに。構成作家、住宅情報誌のライターとして活動中(かれこれウン年)。1000以上の物件を取材した経験を基に楽しくレポート!
住宅ローンアドバイザーでもある。