• 分譲マンション
  • 愛知県名古屋市西区
  • 三菱地所レジデンス・三菱商事都市開発・野村不動産

住宅ライターの「ザ・パークハウス 名古屋」取材レポート

福岡由美

住宅ライター
福岡由美

そのうちTOP > ザ・パークハウス 名古屋 > コロナ禍でも名駅エリア強し?!令和3年基準地価から考える名古屋の不動産マーケット
2021年10月13日

コロナ禍でも名駅エリア強し?!令和3年基準地価から考える名古屋の不動産マーケット

先月末、全国の『基準地価』が発表されましたが、皆さんはご覧になりましたか?適正な地価の形成に役立てることを目的に毎年各公的機関から発表される「土地の値段」ですが、実は大きく分けて“3つの地価”があります。

●国土交通省の調査による『公示地価』・・・毎年1月1日時点の評価をもとに毎年3月下旬に発表。
●国税庁の調査による『路線価』・・・毎年1月1日時点の評価をもとに毎年7月1日に発表。
●都道府県の調査による『基準地価』・・・毎年7月1日時点の評価をもとに毎年9月下旬に発表。

ちなみに、『路線価』に関しては相続税や贈与税を算出することを目的に調査された地価ですが、『公示地価』や『基準地価』は“土地の売買の目安となる地価”となるため、不動産価値の推移を分析する上でも重要な指標となります(ただし、実勢価格とは異なります)。そこで今回のレポートでは、令和3年の『基準地価』を参考に『名駅エリアの不動産市況』について紐解いてみたいと思います。
※名古屋駅前の様子・・・・・・現地より徒歩15分(約1130m)/2021年8月撮影。

名古屋の地価トップは名駅3丁目の大名古屋ビルヂング
コロナ禍前の地価を上回り『プラス5.1%』上昇

新聞報道等ですでにご存じの方も多いかと思いますが、コロナ禍の影響を受けて土地価格は全国的に下落傾向にあり、先日発表された令和3年の基準地価の全国平均は『マイナス0.42%』の下落となりました。

しかし、愛知県全体では『プラス0.50%』の上昇、さらに名古屋市内に絞り込むと『プラス2.16%』の上昇となり、特に商業地では「新型コロナウイルスが流行する前の水準を上回る地点も目立った」と報じられました。また、

「名古屋市の商業地全体では3.2%上昇」
「価格では名古屋駅周辺が上位5地点のうち4つを占めた」
「地価トップは名駅3丁目の大名古屋ビルヂングでコロナ禍前の19年(1750万円)を上回り5.1%上昇した」

という点がクローズアップされ、改めて「名古屋都心の中でも“名駅エリアの強さ”」が窺える結果となりました。


▲名古屋市内の地価ナンバーワンとなったのは名古屋駅前にそびえる『大名古屋ビルヂング』地点でした。
※大名古屋ビルヂング・・・・・・現地より徒歩14分(約1070m)/2021年7月撮影。


▲これは名駅エリアの土地価格の推移グラフ。前回3月に発表された『公示地価』では名駅エリアもコロナ禍の影響を受け一時的な下落傾向が見られましたが、半年後の『基準地価』では復調しています。
※以下すべて土地価格相場情報サイト土地代データより引用

これは筆者の個人的な雑感ですが、全国の都市部では「何らかの社会的要因で一時的に地価が下落しても、必ずすぐに復調するエリア」があります。例えば、東京都心3区の中でも『港区(プラス0.06%)』や『札幌駅周辺(プラス5.37%)』『博多駅周辺(プラス8.77%)』などは今回の『基準地価』でも上昇傾向となりました(ただし、大阪は都心も含めコロナ禍の復調が厳しく全体的に下落傾向)。これらの街には、

「商業機能だけでなく多くの企業のオフィス(地域拠点)が集積していること」
「交通機能が集約されていること」
「大規模再開発が進み、将来への期待感が感じられること」

等の共通点があり、同様に『名駅エリア』も上記の条件に当てはまります。では、同じ名古屋市内の中心街である『栄エリア』はどうでしょうか?

商業機能が集積する『栄エリア』では『マイナス3.31%』の下落


▲栄エリアでは、錦2丁目のオフィスビルで『プラス11.5%』という驚異的な上昇率を示した地点があったものの、エリア全体では『マイナス3.31%』の下落傾向となりました。デパートなどの大型商業施設が集積するエリアだけに、コロナ禍における小売業の冷え込みが大きく影響し、地価の回復がやや鈍化傾向にあるようです。

名駅エリアの地価上位は1840万円、栄エリアの地価上位は780万円
「名駅VS栄」の地価比較では名駅が圧倒的な高さに!

また、名駅エリアと栄エリアで地価の上位価格を比較してみると、
●名駅エリア上位・・・1平方メートルあたり1840万円(大名古屋ビルヂング)
●栄エリア上位・・・1平方メートルあたり780万円(坂種ビル)

となり、圧倒的に名駅エリアのほうが「地価が高い」ということがわかりました。しかし、同じ名駅エリアの中でも北側と南側で地価の動きに違いが出ていたようです。


▲筆者が気になったのは、名駅エリアの中でも「南側エリア」の下落傾向。2022年に着工が予定されていた地域待望の『名鉄名古屋駅周辺の再開発』が、コロナ禍の影響を受けて「着工延期(着工時期未定)」「再開発計画の全面的見直し」となったことが大きく影響しているのでしょう。この「南側エリア」の下落によって名駅エリア全体では『マイナス0.68%』となりました。同じ名駅エリアでも「北側エリア」と「南側エリア」で地価の動きが異なる点は注目したいポイントです。

名駅通り沿いの則武新町は『プラス5.76%』の上昇


▲なお、本物件が位置する西区『則武新町3丁目』には残念ながら基準地点がないのですが、同じ名駅通り沿いで隣接する『則武新町4丁目』地点はこのエリアで唯一『プラス5.76%』と高い上昇率を示していました。

 

いかがでしたか?こうした地価というのは世の中の景気に連動するため、もちろん“今後どのように推移するか?”は誰も正確に予測することはできませんが、過去の動きや推移をデータで確認してみると『その土地の特性』や『資産としての強み』が見えてきます。

次回の地価発表は来年3月の『公示地価』。特に則武新町の場合は大型商業モール『イオンモールNagoya Noritake Garden』開業後初の地価発表となりますから、その影響を受けてどのように地価が推移するのか?楽しみに注目してみましょう!

福岡由美

住宅ライター
福岡由美

住宅ライター・住宅ローンアドバイザー・ファイナンシャルプランニング技能士 /取材歴20年以上の専門家として住宅情報誌やサイトへレポートを寄稿、セミナー講師等も務める。ラジオレポーター・構成作家としても活動中。

この物件の他の記事
  • 情報は掲載⽇時時点のもので、現在は対象の住⼾等が販売済みになったり、周辺環境が変わっている場合もあります。
  • このサイトでは、住宅ライターが実際に物件やその周辺を取材し、または調査したことを独自の目線で記事にしています。感じ方には個人差がありますので、直近の状況等については現地でご確認ください。
この物件の他の記事 PAGE TOP