住宅ライターのザ・パークハウス 三郷取材レポート

埼玉県三郷市

マンション建設現場の現場所長さんにインタビューしました

2024年5月下旬の完成に向かって、建設工事が進められている「ザ・パークハウス 三郷」。

マンションの購入を検討される方は、モデルルームにいる販売スタッフさんから説明を受けたりすることは多いと思いますが、「建物を造っている」人のお話を聞く機会は少ないのではないでしょうか。
販売スタッフさんだけでなく、建物を造っている建設会社の方や職人さんも、皆さん「居住者さんに、良い建物を届けたい」との思いで工事にあたられているよう。

そこで今回は、マンションの建設現場における最高責任者、現場所長さんにインタビューを実施。

工事の進捗や、建設会社さんから見た建物の特徴、工事に携わるうえで大切にしていることなどについて、お話をお聞きしました。

こちらの記事をまとめると……

建設工事は順調! 三菱地所レジデンスは、管理体制がしっかりとした会社という印象


▲今回お話を伺った、建設会社「株式会社イチケン」の堀井所長。
現場監督になられてから30年以上、これまでにマンションをはじめ、商業ビルや事務所などさまざまな建物を手掛けてきたベテラン所長さんです。

 

  ――  工事の進捗は、現在どのような状況ですか?

 

堀井所長 : 予定通り進んでいて、今は(※)15階建てのうちの7階までの躯体(建物の構造体の部分)工事が完了しているところです。
(※インタビューは5月中旬に行いました)

マンションは下の階から順に造っていくので、内装工事も、躯体が出来上がった下の階から着手していきます。
内装は現在4階までが仕上がっているところです。

躯体が完成するのは2023年の11月、内装工事まで完了するのは2024年の2月。その後、外構(植栽など、建物の周りの部分)の施工になります。

2月には足場も解体されて、外からでもマンションの外観が見られるようになると思います。

 

  ――  最近は「資材不足で工期がずれ込んでしまう」といったこともよく耳にしますが、そのあたりは問題ないですか?

 

堀井所長 : 問題ないです。

確かに、設備機器の納期が、通常は30日のところ、90日くらいかかりそうだというような連絡が入ることはありますが、会社や提携業者さんと密に連絡を取りつつ計画的に進めているので、工期に影響はありません。

例えば、リフォームのような短期の工事になると、工事の着手と共に資材の発注をしますから、納期の遅れが工期に影響してしまうことはあるかもしれません。
こちらは大規模の分譲マンションですから、工期が長く、資材の納品に多少時間がかかったとしても、待っている間に別の箇所の工事を進めるなど、調整ができるんです。

 

ちなみに、こちらのマンションは工期が27か月取ってあるんですね。
これって比較的、長い方なんです。
私の経験上、これくらいの規模のマンションだと、あと1~2か月くらい短くても建設自体はできるものなんですよ。

三菱地所レジデンスさんは、検査のための日程をしっかり取るデベロッパーなので、他社よりもやや長めの工期で計画されているようです。

突貫工事になると工期が最優先になり、場合によっては出来栄えや品質が後回しになってしまうこともあるんですよね。そういったことがないように、ゆったりとした工期で計画されているのだと思います。


▲インタビューの際に見せていただいた、検査シートの一部。
分厚いファイル何冊分も保管されており、設計書との整合性や施工に問題がないかなど、複数の担当者・責任者によって検査が実施されています。
ちなみにこちらは施工会社さんの自主検査のものですが、これ以外にも三菱地所レジデンスによる検査や公的機関による検査などを経て、建物が完成していきます。

 

  ――  その他、三菱地所レジデンスが特徴的だと思うところはありますか?

 

堀井所長 : これまでにさまざまなデベロッパーさんとお付き合いをしてきましたが、三菱地所レジデンスさんは管理体制がしっかりしているなという印象があります。

計画をする部署、現場を管理する部署、デザインする部署……と、担当がきちんと分かれていて、それぞれの担当者が皆さん現場を見るんですよ。
定期的に実施している会議もあるんですが、それ以外にも担当の方の巡回があって、記録に残しているんです。
これは特徴的だと思います。


▲「このロケーションだから」ということで設けられた屋上テラス。(完成予想CG)
単に眺めを楽しむだけでなく、ソファでくつろいだり、ハイカウンターでテレワークをしたり、といった使い方が想定されているそう。
共用施設にも、担当者さんが現地で感じた要素が活かされているのでしょうね。

敷地や建物にゆとりがあるマンション。ライブラリーラウンジなど空間を上下にもうまく使うデザインが特徴的

  ――  では、「ザ・パークハウス 三郷」の建物について、特徴的だと思われる点はどんなところですか?

 

堀井所長 : こちらはデザイナーさんが入っていますから、外観や1階の共用部、ランドスケープなど、とても凝った造りになっていると思います。

例えばライブラリーラウンジなどは、珍しい共用施設ですよね。
集会室に本棚を設置するようなことはありますが、こちらのように、一段下がったフロアで絵本が読めたり、ソファのある書斎のような空間があったり、というのは、なかなかステキだなと思います。

空間を平面だけでなく上下にもうまく使って、立体的なデザインになっているのも良いと思います。


▲「プライベートで旅行に行っても、ついホテルなどの内装を見てしまうんです(笑)」という堀井所長。
ライブラリーラウンジなどデザインの凝った箇所を手掛けるのは、「やりがいも感じますし、やってて楽しいです」とのことでした。

 

堀井所長 : それから、敷地や建物の面積が広く、ゆとりがあるので、エントランスホールも、ただ通路があるというだけでなく“見せる”空間になっていると思います。

面積に余裕があるからこそというと、一部の住戸に採用されているコーナーバルコニー(角住戸の2面をぐるっと囲むように設けられるバルコニー)も、特徴的ですね。

すぐ隣に建物が建っているとか、景観がそこまで良くない、土地にゆとりがない、といった場合は採用されない仕様ですから、こちらのマンションの魅力のひとつだと思います。

 

  ――  共用部のデザインが凝っているだけに、施工が大変な部分もあったりするのでは?(笑)

 

堀井所長 : そうですね(笑)

共用部を仕上げていくのはこれからなのですが、特にエントランスホールの天井はアーチ型になっているので、考えながら施工していかないと、と思っています。

ここは曲面の下地を作って、人の手で部材を曲げながら作っていくことになるんです。
デザイナーさんの狙い通りになるよう、また、居住者の方に「良いな」と思っていただける空間になるよう、職人さんと協力しながら仕上げていきます。


▲エントランスホールのアーチ状の天井は、こういった形の既成の建材を取り付けるのではなく、現場の職人さんが、手作業で丁寧に曲げていくのだそうです。
このマンションにしかない、オリジナルですね!

 

  ――  周辺の環境については、どんな印象を持っていますか?

 

堀井所長 : やはり江戸川が目の前、という開放感のある環境は、特別だと思います。

東側の住戸だと、階数によってはバルコニーから河川敷が見えますよね。
こちらの現場に入ってちょうど1年近くになりますが、河川敷周辺には季節によって違う花が咲きます。
特に春の菜の花は圧巻でした。

南側には静かな住宅街が広がっていて、気持ちの良い場所だと思います。


「三郷の菜の花・桜の名所をレポートします」の記事でもレポートしましたが、3月上旬から4月上旬にかけて、目の前の堤防が一面の菜の花で埋め尽くされます。
他ではなかなか見られない光景ですね。
(※2023年3月下旬に撮影)

 


▲5月中旬に撮影したマンション建設地と江戸川の堤防。
マンションの南側は穏やかな住宅街です。

居住者のことを考え「良い建物を」という気持ちで造っている建物

  ――  工事に携わるうえで、大事にしていることや、こだわっていることがあれば教えてください

 

堀井所長 : これは、私自身も常に心掛けていることで、建設に携わるスタッフや職人さん全員に言っていることなのですが、居住者の方のために「良い建物を造る」という気持ちを忘れないということです。

毎日何百人もの職人さんが入っているのですが、皆さんプロ意識がとても強く、丁寧に作業してくれます。
そんななかでも「良い建物を」という、同じ方向を見て作業をするのが大切だと、経験上からも実感しています。

あとは、簡単そうに見えて実は一番難しいのが「当たり前のことを当たり前にやる」ということ。

安全管理もそうですし、設計通りにきちんと仕上げるとか、コミュニケーションを取りながら進めるといったことですよね。
建物が上棟(建物の構造部分が最上階まで完成すること)するまでは、高所作業もあるので特に緊張感がありますが、建ち上がって外観が見えた時の達成感は格別です。

建物って、何もない更地のところから始まって、人の手で造り上げていくものなんですよね。
これは昔から変わりません。

皆さんに住んでいただいて、「購入して良かった」と思っていただけるように、建物が完成したら見えなくなってしまう、基礎や鉄筋、コンクリートのような部分も、ひとりひとりが心を込めて造っています。
完成を楽しみにしていただけたら、と思います。


▲インタビューを実施した2023年5月中旬に撮影した、建設中のマンション。
写真奥の商業施設建設予定地(※1)でも、工事が進められています。
完成したら、三郷駅前のランドマークになりそうですね!

 

==========

 

いかがでしたか?

商業ビルなども手掛けている堀井所長ですが、マンションは「ハコを造る」だけではなく、その場所に住む人のことを考えて、細かく丁寧に仕上げていく必要があるそう。その分やりがいも大きいそうです。

堀井所長、貴重なお話、ありがとうございました!

※掲載の写真のうち特に注釈のないものはすべて2023年5月に撮影。
※掲載の各完成予想CGは、計画段階の図面を基に描き起こしたもので、実際とは異なります。雨樋、エアコン室外機、給湯器、TVアンテナ等再現されていない設備機器等があります。また、植栽は、特定の季節やご入居時の状態を想定して描かれたものではありません。樹種等変更になる場合があります。周辺道路・建物等は簡略化されています。家具・照明器具・調度品等は、実際に設置されるものと異なる場合があります。尚、眺望は将来にわたり保証されるものではありません。周辺環境の変化等により変わる可能性があります。
※1:商業施設は2024年5月末完成予定、開業時期は未定です。状況により完成が遅れる場合があります。
熊谷実津希

住宅ライター
熊谷実津希

「知りたいことは、現場に行って調べる!」がモットーの住宅・不動産専門ライター。二児の母にして分譲マンション購入経験あり。美味しいお店を発見する眼力にも自信あり!?

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  • 情報は掲載日時点のもので、現在は対象の住戸が販売済みになったり、周辺環境等が変わっている場合もあります。