住宅ライターのザ・パークハウス 三郷取材レポート

埼玉県三郷市

「武蔵野線は風に強くなった」って本当?遅延・運休の実態を調べました

「ザ・パークハウス 三郷」の最寄駅は、JR武蔵野線三郷駅。

武蔵野線というと、昔は「風が吹くと止まる」なんて言われていて、遅延や運休が発生しやすい路線というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
確かに武蔵野線は、江戸川や荒川といった大きな川を渡ったり、海沿いを走る京葉線に乗り入れていて、強風にさらされやすい条件の路線です。

ただ、実は最近、その遅延の状況が改善されているようなんです。
上の画像は、武蔵浦和駅に掲出されているポスターですが……「武蔵野線って結構、風に強くなっています」とのこと!

確かに、私はこのところ毎月2回は三郷を訪れていますが、遅延や運休に出くわしたことはありませんし、武蔵野線沿線に住んでいる友人も、「20年くらい前に比べると、運休はずいぶん減った」と言っています。

そこで今回は、武蔵野線の遅延や運休の実態を調査。
実際はどれくらいの頻度で遅延などが起こっているのか。今も他路線と比べて「遅延が多い」路線なのか。
昔と比べると具体的にどんなことが改善されたのか、といったことを調べます。

また、そんな武蔵野線沿線に住む楽しみとして、家族で訪れられそうなレジャースポットも紹介していきます。

こちらの記事をまとめると……

武蔵野線って「風が吹くと止まる」って本当? 統計を調べました

まず、最近の武蔵野線について、本当に「よく止まる」路線なのか、調べてみました。

国土交通省が発表している、東京圏45路線の1か月あたりの遅延証明書発行日数状況のデータを用いて、発行日数が多い順に表にしてみると……武蔵野線は45路線中25番目。


▲▲国土交通省「東京圏の鉄道路線の遅延『見える化』(平成30年度)」(令和2年2月10日発表)より作成。
武蔵野線の1か月の遅延証明書発行日数は12日。45路線の平均(11.7日)とほぼ同等です。

 

武蔵野線の遅延証明書発行日数は、平日20日間あたり12日。
うち、8.2日が10分以下の短い遅延です。

また、この統計によると、武蔵野線よりも遅延の多い路線は、中央線や総武線、小田急線、埼京線など。
中央線のように、長距離を走っていて踏切も多いJRの路線は確かに遅延が多いイメージがありますが、意外にも丸ノ内線や有楽町線、日比谷線といった地下鉄と比較しても、武蔵野線の方が遅延日数は少ないんですね。
(個人的に、多路線との乗り入れを実施していない丸ノ内線は遅延がかなり少ないイメージだったので、その点でも意外でした)

止まりにくくなった理由は? 防風柵の設置や折り返し施設の増設などで、以前より改善

冒頭でも触れたように「風が吹くと止まる」なんて言われるイメージのある武蔵野線ですが、では、武蔵野線において風による遅延がどれくらい起こっているのかというと、武蔵浦和駅の看板によると「1年のうち、4日」だそうです。


▲武蔵浦和駅に掲出されている看板。
「1年のうち4日」は、2021年度のデータだそうで、他線区の風の影響を受けての遅れを合わせると12日とのことですが、それでも月に1回程度なんですね。

 

武蔵野線は風に対する対策を進めていて、ひとつは2005年から2006年にかけて、JR東日本が「強風警報システム(最大風速を予測し、早めに運転規制を行うシステム)」を増加。風災害に対する安全性を強化させました。

もうひとつ、2006年以降、風の影響を受けやすい川沿いにおいて、防風柵の設置を進めてきました。

「防風柵」というのは、鉄橋の両脇に設置されている柵のこと。
高さ2mほどの、穴の開いた銅板などでできていて、車両にかかる風の力を低減させる効果のある設備です。


▲三郷駅近くの鉄橋。こちらにも2007年から2009年にかけて整備された防風柵があります。
(江戸川橋梁 物件より約250m)

 

武蔵野線沿線では、2010年度に必要な箇所の防風柵の設置を完了。
防風柵がなかった場合の仮定と比較して、運転中止期間は約92%減、速度規制時間は約86%減という効果が出たそうです。

また、長い距離を走る武蔵野線ですが、以前は西船橋と南越谷でしか折り返し運転ができなかったそう。
折り返しポイントが少なかったため、強風以外でも、どこかで事故が発生すると長い区間で影響が出てしまい、それも「よく止まる」というイメージに繋がっていたようです。

2012年に吉川美南駅が開業し、そちらにも折り返し施設が設けられたことで大規模な運休は起こりにくくなっているのだとか。(吉川美南での折り返し運転は緊急時のみ )


▲今から20年以上前(1999年以前)は、一定以上の雨が降ると、東川口~西船橋間は運休していたという記録(※1)も。
その後、降雨防災強化対策工事が行われ、現在は同条件でも徐行運転が行えるようになったそう。「止まってしまう」という事態は減少しているようです。

 

こうしてデータなどを見てみると、武蔵野線は、「強風による遅延や運休は発生してはいるけれども、防風柵の設置など対策を進めたため、以前よりも大幅に減っている」というのが実態のようです。

個人的には、実際にはさほど遅延が発生していないにも関わらず、武蔵野線の「風への弱さ」が記憶に残るのは、他の路線ではあまり聞かない遅延理由だからということもあるのでは、と思います。

 

ちなみに武蔵野線は、線路の大部分が高架化されているため、踏切がありません。
踏切を渡り切れない人がいたとか遮断機の故障といった、踏切由来の遅延は発生しないようです。

海沿いを走る ・ 新駅と新しい商業施設 ・ 高架下のレジャー施設など、武蔵野線ならではのお出かけスポットも

海沿いや川沿いを走るからこそのメリットや、武蔵野線ならではの良さもあります。
先ほど挙げた“踏切ゼロ”というのも、地上を走る路線としては珍しい利点のひとつでしょう。

 

また、たとえば、京葉線沿線の舞浜駅のテーマパークや、葛西臨海公園など、海沿いのレジャースポットに直通しているという楽しさもあります。

 

2000年代に入ってから新駅もいくつかできていて、2012年の吉川美南駅の他にも、2008年に開業した越谷レイクタウン駅や、2023年3月に開業したばかりの幕張豊砂駅など、話題が生まれやすい路線でもあります。
新駅の近くには大型商業施設もできますから(幕張豊砂は、大型のイオンモールが目の前ですね!)電車でのお出かけやショッピングが楽しめそうです。

なかには関東初出店のこんな施設も。


▲2021年6月に関東に初オープンした温泉施設「アクアイグニス吉川美南」。吉川美南駅前にあるイオンタウンに隣接しています。
よくあるスーパー銭湯とは一味違う、和モダンでおしゃれな空間や、著名パティシエ監修のベーカリーやショコラトリーがあり、ちょっと特別感のある施設です。おしゃれだけど子連れで入浴可なのも嬉しい点。
(アクアイグニス吉川美南 物件より約3,650m)

 

また、ちょっと面白いなと思ったのは、高架化されている線路の下にもレジャー施設などが作られていることです。

特に武蔵浦和から北戸田にかけての高架下には、屋内アスレチック施設の「ニンジャ☆パーク」や大型書店の「フタバ図書 TSUTAYA GIGA」、「MEGAドン・キホーテ」といった施設があり、小学校高学年以上なら、子どもだけでお出かけしても楽しそう。


▲高架下の施設のひとつ、「スタジオメイクオーバー武蔵浦和」。
2021年にオープンした新しい施設で、コンセプトは“もうひとつのおうち”。
子どもが遊べるエリアとカフェ、リモートワークができるデスクスペース、撮影やパーティができるスタジオなどがあり、さまざまな用途で使えそう。
(スタジオメイクオーバー武蔵浦和)

 

いかがでしたか?

 

どんな路線にもメリット、デメリットはありますが、「調べてみたら実は違った」なんてこともよくあります。
住む路線で迷ったら、今回のようにちょっとマニアックな(笑)データを調べてみても良いかもしれません。

※掲載の写真は2023年4月に撮影したものです。記載の距離は、現地からの地図上の概算です。徒歩分数は80m=1分として算出し、端数は切り上げています。
※1:JR東日本プレスリリース「武蔵野線(東川口~西船橋)の降雨防災強化工事完成について」(平成12年4月6日発表)参照
熊谷実津希

住宅ライター
熊谷実津希

「知りたいことは、現場に行って調べる!」がモットーの住宅・不動産専門ライター。二児の母にして分譲マンション購入経験あり。美味しいお店を発見する眼力にも自信あり!?

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