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住宅ライターの「ザ・パークハウス 三郷」取材レポート

熊谷実津希

住宅ライター
熊谷実津希

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2023年04月28日

建設中のマンション内部を見学。4~6階からの眺めや内蔵梁をレポート

現在建設中の「ザ・パークハウス 三郷」。
完成予定は2024年5月下旬ですが、今回は取材ということで特別に、建設中のマンション内部を見学することができました。

見学に訪れた2023年3月中旬の時点では、5階まで建ち上がったところ。
(足場の隙間からではありましたが)どのような景色が見えるのか、確認することができました。

また、コンクリートの打設が完了したフロアでは、こちらのマンションの特徴のひとつである「内蔵梁(室内に梁が出ない工夫)」を、内装や装飾がない状態で見ることができ、室内の“スッキリ感”を体感できました。

こちらの記事をまとめると……

内蔵梁 … コンクリートを厚くし、鉄筋を通常の倍にすることで実現。内装のない状態で見ると、スッキリ感がよく分かる!

まずは個人的に一番印象的だった、「内蔵梁」についてレポート。
こちらの物件の特徴のひとつで、以前のモデルルームレポートでも取り上げましたが、内装などのない躯体(くたい)のままの状態で見られた貴重な機会でした。


▲見学した住戸内。天井の角や中央に梁がなく、スッキリ、つるっとした室内です。

 

そもそも「内蔵梁」とはどういうものなのかを説明すると、まず梁(はり)というのは、柱と共にマンションを支える大事な構造部材。柱がタテ方向、梁がヨコ方向の太い部材です。
どちらも欠かすことができないもので、一戸建てに比べて建物自体が高く・大きくなるマンションは、柱も梁も太く大きく、どうしても室内に柱や梁が出っ張る部分が出てきてしまうのが一般的。

それを、壁や天井・床(建築用語では外壁や戸境壁、スラブ(上階と下階を仕切るコンクリート)といいます)を通常よりも厚く、強くすることで、梁のもつ「建物を支える」役割を充分果たせるようにし、室内に出っ張りを作らないようにしたのが「内蔵梁」です。

 
▲公式サイトから引用した内蔵梁の概念図。
こちらは概念図のため、壁と天井が同じ厚さで描かれていますが、実際は一般的なマンションよりも壁や天井が厚くなっているそうです。

 

建設現場を案内してくれた現場所長さんによると、住戸と住戸を区切る戸境壁のコンクリートの厚みは、一般的なマンションでは15cm~18cmくらい。
一方こちらの物件は18cm~22cmだそうです。(階数によって厚さは異なります。下の階の方が荷重がかかるため、厚くなっているそうです)

スラブの厚みも、一般的には20cm程度のところ、こちらは21cm~22cmなのだとか。

また、強度を増すためにコンクリートの厚みだけでなく、鉄筋の量も増やしているそう。
例えば、床の鉄筋は通常20cm間隔で配筋されるそうですが、こちらは倍の10cm間隔。梁がなくても保持できる本数ということで、この量になっているそうです。


▲南向きの棟の6階部分。まだコンクリートを打つ前で、鉄筋の様子が見られました。

 

ですから、上の図で表現されている部屋の角だけでなく、部屋を横断するように出る梁もないんです。


▲概念図。支えるためにこういった梁が出ることがあります。

 

実際の写真で見ると、室内はこんなにスッキリ!


▲コンクリート打設が終わった段階の、3階部分の中住戸。
天井の左右や、部屋を横断するような梁がないので、スッキリ、キレイな形ですね。
中央あたりの、天井と床が下がっているところはキッチンなどの水回り。天井は上階の、床にはこの階の配管が入るのでこのように凹んでいますが、床にフローリングが施工される段階では平らになります。
(キッチンの天井はこの配管スペースの分、下がります)

 

こちらの住戸は天井高が2.45m。
大梁や小梁をなくすためにスラブを厚くしても、室内の天井高は確保されているんですね。

天井が高いと、同じ専有面積でもより空間が広く感じられます。
梁の出っ張りがないのでより視線が広がりやすくなり、開放感ある室内になりそう。


▲3階の角住戸。
お隣の部屋との境の壁や、天井のスッキリ感は変わりませんが、窓のある右側には梁と柱が出ています。建物の“外側” は構造的により強くする必要があるため、こんな感じで少し出っ張るようです。
窓からの光があるため、圧迫感はそこまで気にならなそうだと感じました。

南側・東側の眺望 … 南側I~Dタイプは7階から視線が抜ける。東側は4階から視線が堤防の高さを越える

続いて、建物からの眺望をレポート。
建物の周りに足場や養生シートが組まれた状態のため、限られた場所からではありましたが、南側と東側の景色を見ることができました。

まずはマンションの立地を再確認。


▲こちらの外観完成予想CG・周辺環境概念図が分かりやすいので、公式サイトから引用。
南側には低層中心の住宅街、東側には江戸川の河川敷が広がります。

 


▲住戸の配置です。

 

南側の棟の6階部分からの景色です。


▲Dタイプあたりの位置から、南西方向を撮影。
お向かいの白い集合住宅は6階建てです。駐車場の方角はかなり視線が抜けますね。

 

 
▲写真1枚目は南側、2枚目はカメラを少し東に振って、南東(江戸川)側を撮影。

 

6階の高さの目線からだと、ギリギリ前に建物があるなという印象。

7階以上だとお向かいの建物の高さを越えるため、その向こうの住宅街や江戸川がよく見え、より開放感ある眺めになりそうですね。

 

ちなみに、養生シートの内側からの写真ですが、Eタイプあたりからはこのような眺めになります。


▲なんとなく景色が分かるでしょうか。
目の前には駐車場、その先に住宅街、左手に江戸川が見えます。開放感がありますね。

 

続いて東側の棟の眺め。
高さは4階、角住戸のFタイプの位置からの眺めです。


▲視線が江戸川の堤防を越え、向こう岸の建物も見えます。
撮影したのは3月中旬。菜の花が咲いて堤防が黄色く染まり、春らしい眺めだったのも印象的でした。

 


▲こちらも4階、Aタイプの位置から、北東方向を撮影。
もう1フロア下がった3階までは目線が堤防の高さを越えないので、4階以上であれば堤防の向こう側まで見渡せるということですね。

 

「マンションならではの開放的な景色」を希望するなら、南側の棟(の向かいマンションが建っている住戸では)7階以上、東側の棟では、視線が堤防を越える4階以上の住戸を選ぶと良さそうです。

共用部と隣接の商業施設予定地 … 共用部も広々。マンション隣に約1.9倍の面積をもつ商業施設も建設予定

また、実際に建設地の中に入って実感したのが、規模の大きさです。
こちらのマンションは敷地面積が約3,680㎡、196戸(※1)というマンションですが、間近で見ると存在感があります。


▲まだ5階部分までしか建ち上がっていないのに、この迫力。
最上階の15階まで出来上がると、駅前のランドマークになりそうだと思います。(三郷駅のホームからも見えます)
ちなみに、写真の手前、「出入口」と書いてあるあたりがエントランスになります。

 

敷地が広く、建物の規模も大きなマンションですから、1階の共用部も広々としています。
これまで図面やCGで完成後をイメージしていましたが、実際の建物内を見ると広さが改めて実感できました。


▲共用部の敷地配置イラストを引用。
エントランスを入ってエレベーターに向かうまでの間に通るエントランスホールや、その奥にあるライブラリーラウンジの場所を見ることができました。

 

建設中のエントランスホールがこちら。


▲奥行き、伝わりますでしょうか?単に「エレベーターに向かう通路」ではなく、ゆったりとしたエントランスホールがあることで、ホテルのような雰囲気になりそう。
外からの明るさが入ってきて気持ちの良い空間だと思いました。
(※エントランスホールの写真のみ2023年4月撮影)

 

この空間が、完成時には……


▲エントランスホールの完成予想CG。
デザインだけでなく“空間そのものの広さ”も、上質感の要素なんだと感じます。

 

エントランスホールの先には、ライブラリーラウンジがあります。
過去のレポート「モデルルームを取材しました① ~造り込まれたエントランスや、実際の素材などをチェック」でも紹介した共用施設ですが、青山ブックセンター監修の本が置かれ、本を手に取りながらのんびりできる居住者用のスペースです。


▲一段下がっている部分にはカーペットが敷かれ、段差に腰かけてのんびり過ごせる空間になるよう。
今は外が見えませんが、窓が大きく取られているのも分かりました。

 


▲完成予想CGがこちら。
木目の床とお座敷のような掘り下げた空間が、リラックス感があってステキですね。
春にはこの窓から一面の菜の花が見られそう!

 

それから、間近で見て広さを感じたのがもうひとつ。マンション隣の商業施設予定地です。

現在、工事のために、マンションと隣接する商業施設予定地が同じ仮囲いで覆われているのですが、マンションが建てられるのは南東側(日当たりの良い側ですね!)。

西側の約7,300㎡の区域には、商業施設が建設されるそうです。

商業施設の完成予定は2024年5月末とのことで、現在は更地の状態。
敷地の広さがよく分かりました。


▲写真右側の更地の部分が、商業施設建設予定地。
広角のカメラで撮影しても入りきらないくらい広い!(笑)

 


▲公式サイトから引用した敷地配置イラスト・周辺環境概念図。
マンションの敷地も実際に見るとかなりの広さでしたが、その約1.9倍の面積の商業施設がすぐ隣にできるんですね。

 

これだけの広い場所に、どんな商業施設ができるのか気になるところですが、具体的なことはまだ発表されていないようです。
建築看板によると、「3階建て」の「物品販売店舗」とのこと。


▲隣接の商業施設の建築看板。
駅前という場所柄、地元の方の関心も高い様子。通りかかった方が興味深そうにこちらの看板を眺めていたりします。

 

以前、複合商業施設の「ワオシティ三郷」があった場所にどんな商業施設ができるのか、今から楽しみですね。

 

いかがでしたか?

「ザ・パークハウス 三郷」は、建設地のすぐ近くにモデルルームがあり、そちらでも眺望や日照のシミュレーションを見ることができます。
マンション探しの際、「バルコニーからの眺めに一目ぼれして、決めた」なんて話もよく聞きますから、眺望が気になっている方は一度チェックしてみても良いのではと思います。

※掲載の写真のうち、注釈のないものはすべて2023年3月に撮影。
※掲載の各完成予想CGは、計画段階の図面を基に描き起こしたもので、実際とは異なります。雨樋、エアコン室外機、給湯器、TVアンテナ等再現されていない設備機器等があります。また、植栽は、特定の季節や入居時の状態を想定して描かれたものではありません。樹種等変更になる場合があります。周辺道路・建物等は簡略化してあります。家具・照明器具・調度品等は、実際に設置されるものと異なる場合があります。
※商業施設の開業日時は未定です。状況により完成が遅れる場合があります。
※1:募集対象外住戸4戸含む
熊谷実津希

住宅ライター
熊谷実津希

「知りたいことは、現場に行って調べる!」がモットーの住宅・不動産専門ライター。二児の母にして分譲マンション購入経験あり。美味しいお店を発見する眼力にも自信あり!?

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