モデルルームを取材しました① ~造り込まれたエントランスや、実際の素材などをチェック

「ザ・パークハウス 三郷」のモデルルームが1月7日から完全予約制でグランドオープンしています。
レジデンスギャラリーでは2タイプのモデルルームが見学でき、ファミリーでの暮らしと、スタイリッシュなアイランドキッチンのタイプ、異なる暮らしがイメージできるようになっています。
そんなモデルルームを早速取材すると、室内設備だけでなく、外観やエントランスなどの共用空間もしっかり造り込まれていて、三菱地所レジデンスらしいこだわりが盛り込まれているなと感じました。
まずはモデルルームレポートの第1回目、外観・共用部とモデルルーム「Fタイプ」について、住宅ライター目線でレポートしていきます。
こちらの記事をまとめると……
■まずは建物の外観をチェック。造り込まれたエントランスや、デザインと実用性を考えたバルコニー素材などが素敵
■1階エントランスや屋上テラスなどの共用部にも造り込み…川辺の立地に合わせた、水や船をイメージしたデザイン
■モデルルーム「Fタイプ」…アイランドキッチンが特徴の、上質感あるモデルルーム
■アイランドキッチン…キッチンからも、この場所ならではの開放感が味わえる。動線の良さもポイント
まずは建物の外観をチェック。造り込まれたエントランスや、デザインと実用性を考えたバルコニー素材などが素敵
マンションギャラリーがあるのは「三郷」駅から徒歩5分ほどの場所。
スーパーの「フードマーケットカスミ」の南側に新しくできた、白いパビリオンのような建物がマンションギャラリーです。
▲船のような外観の「ザ・パークハウス 三郷」マンションギャラリー。
訪問の際はネットでの事前予約を忘れずに!
1階には、外観や共用部の様子がわかる模型や、実際に使われる素材の見本が展示されています。
まずは建物の外観をチェック。
▲建物模型で規模感やデザインを確認。写真右、植栽が表現されている部分がエントランスです。
建物は南向きと東向きの2棟構成。
建物だけでなく、造り込まれたエントランスアプローチの様子や、植物がどのあたりに入るのかも確認できます。
こういった建物周りの庭のような部分は「どうしても必要」というものではありませんし、それほど重視しない計画のマンションもありますが、植栽や雰囲気のある石材などで造られるラグジュアリーホテルの入り口のような空間ができることで、住む人にとっては気持ちよく、外から見た時はマンション全体のグレードの高さを感じさせる効果にもつながります。
▲画像1枚目:メインエントランス。樹木がしっかり入るので、近隣でも印象的な外観のマンションになりそう。
画像2枚目:駐車場側。こちらにも植栽が。植栽については、「街の風景として財産になる大切なもの」という考え方が込められているようです。
外観には、江戸川の流れと共に発展してきた三郷ならではの要素が取り入れられているそう。
よく見ると、バルコニー手摺のガラスが下から上に向かってグラデーションになっています。
▲バルコニーが、低層階が濃く、高層になるほど色が薄くなっています。
このグラデーション、下は落ち着いた色で上に向かうほど明るくなる江戸川の水の深浅をイメージしているのだとか。
デザイン的なアクセントにもなっていますが、実用面のことも考えられているよう。
外からの視線が届きやすい低層階はダークカラーで目隠しができ、視線を気にしなくていい上層階はプライバシーよりも開放感や明るさが重視されているんですね。
▲模型コーナーに展示されている、バルコニー手摺のガラス見本。
2~7階までは黒に近いブラウン、8~11階はやや透け感があり、12~15階は透明に近いブラウンです。
(8~11階の部分、反射で外観模型が写り込んでいます)
試しに手を入れてみると……
▲画像1枚目:低層階(2~7階)のガラスは向こう側に差し入れた手がほとんど見えませんね。
画像2枚目:一方、高層階(12~15階)はこれだけ透明感があります。開放感ある明るいバルコニーになりそうです。
室内から見た場合も、透明感があるガラスと引き締まった色味のガラスでは印象が随分違いそう。
プラン選びの際に階数で迷った場合は、バルコニーのガラスの色で決めてみる、なんて選択肢もありそうです。
1階エントランスや屋上テラスなどの共用部にも造り込み…川辺の立地に合わせた、水や船をイメージしたデザイン
また、こちらのマンションの1階部分にはエントランスホールやライブラリーラウンジといった共用施設があるのですが、そちらに使用される材質も川をイメージしているそう。
エントランスは毎日通る場所でもあり、家の“顔”ともいえる場所。
売主や設計会社のデザインセンスが発揮される部分でもありますし、一戸建てやコストを抑えた小規模マンションではなかなかこだわれない部分でもあります。
▲エントランスホール完成予想CG。
奥のアイストップにブルーのパネル、手前に水面のような模様の入った黒っぽい仕切りガラスがありますね。
水面越しにブルーが見えるということで、「水中から空を見上げている」イメージなのだとか。
左上の、ゆったりとカーブした白い天井は、船の帆をイメージしているそう。
エントランスホールの先には、本が読めるライブラリーラウンジがあります。
▲画像1枚目・2枚目:ライブラリーラウンジ完成予想CG。分譲マンションらしい、贅沢な空間ですね。
河川敷の緑と空が眺められるこのラウンジには青山ブックセンター監修の本が置かれるということで、マンション内に図書館があるようなワクワク感が楽しめそうです。
こういった共用部に使われる材質の一部も展示されています。
▲真ん中のブルーのパネルは、世界で一番美しい蝶といわれるモルフォチョウの羽からインスピレーションを受けた色味だそう。キラキラ光って、角度や光の当たり方によって微妙に違って見えるステキな素材です。
また、江戸川が近く、広い空と川が眺められる立地ならではの共用施設といえば屋上のテラス。
こちらも模型で見ることができます。
▲画像1枚目:屋上テラスの模型。
画像2枚目:屋上テラスからは、北東方向に「みさとサマーフェスティバル」の花火が見えます。
▲屋上テラス完成予想CG。
ゆったりしたソファでくつろいだり、ハイカウンターでPCを開いて在宅ワークをしたり……。
家の中とは一味違いますが、カフェのように不特定多数の人が出入りする空間ではないので、集中しやすそう。
モデルルーム「Fタイプ」…アイランドキッチンが特徴の、上質感あるモデルルーム
続いて、モデルルームをレポートしていきます。
最初にご紹介したとおりモデルルームは2タイプ、ファミリーでの暮らしがイメージしやすい1住戸全体の「Dタイプ」と、アイランドキッチンのあるリビング・ダイニング・キッチンを再現した上質感ある「Fタイプ」のモデルルームです。
まず「Fタイプ」ですが、基本プランでは3LDKのところ、メニュープランで2LDKにアレンジしたものになっており、「こういう暮らし方もできるんだ」と、気分が盛り上がるモデルルームです。
▲Fタイプのモデルルーム。リビング・ダイニング・キッチンの部分のみが再現されています。
▲壁面の照明付き造作家具やキッチン天板のグレードアップなど有償のオプションも採用されており、贅沢な設えになっています。アレンジやオプションで、こういう風に変えられるという参考になりますね。
また、細かいところですがカーテンのレールが正面から見えないような造りになっており(これは標準です)、そういった点も高級感を感じる理由のひとつ。
LDKが約21.4畳と面積自体も広いのですが、6人掛けのダイニングテーブルとソファなど大型の家具があるうえ、“空間が引き締まって見える”ダークカラーで統一されたインテリアなのに、広く感じるLDKです。
広く感じるのにはマンションの造りも影響していて、理由のひとつが、こちらの住戸(14階想定)はリビング・ダイニング側の天井高が約2,550mmと高めであること。
加えて、室内の角に大きな梁や柱が出ておらず、スッキリとして見えること(これについては次回の記事でも詳しくレポートします)が影響しています。
間取り図など“2D”で広さを見る場合、どうしても畳数など平面の広さに注目しがちですが、実際に暮らす時には上下左右、ぐるっと“3D”で空間を認識しますよね。
その時に天井が高かったり、部屋の角に柱の出っ張りがなくスッキリしていると、視線が広がり、開放感を感じます。
こちらのマンションは、そういった工夫が実現できているようです。
アイランドキッチン…キッチンからも、この場所ならではの開放感が味わえる。動線の良さもポイント
もうひとつ、こちらのモデルルームのポイントがアイランドキッチン。
▲キッチンが壁面に接しておらず“島”のように独立しているアイランドキッチン。
アイランド型は開放感やデザイン性、リビング・ダイニングとの一体感が高くなるため、キッチンを中心に住まいを考えたい人に人気のあるタイプ。ですが、左右に人が通れる空間を確保する必要があることから面積の広い住戸の方が採用しやすいため、こちらのように70㎡台の広さで採用されているというのはちょっと珍しいと思います。
例えば2人暮らしの世帯で「そんなに広くなくてもいいけれど、キッチンはアイランド型が希望」という場合にはちょっと探しづらい条件になってしまうことも。
「Fタイプ」は、基本プランでは3LDKですから3~4人でも住めますし、モデルルームのような2LDKであれば、1~2人暮らしでも広すぎない、ちょうど良いプランだと思います。
▲アイランドキッチンを正面から見たところ。
両側に人が通るスペースがあるので動きやすく、複数の人がキッチンに立っても作業がしやすいんです。
よくアイランドキッチンのデメリットとして挙げられる油はねなどについては、実際に使っている人からは「コンロの奥にもカウンタースペースがあるから、床までは意外と汚れが飛び散らない」「気を付けて作業するようになったので、壁面があった時よりキレイに保てているかも」という声も聞かれます。
(写真では見えづらいですが、こちらのキッチンはガスコンロの奥に、油はね防止のガラスのパネルも設置されています)
オーブンの天板を2枚並べて作業したり、丸ごとのお魚をさばいて調理するなど、広いスペースが欲しい時もとても作業がしやすいだろうなと思います。
▲キッチンの内側から見たところ。LDとの一体感はアイランド型ならでは。
写真左側がバルコニーです。壁面などで遮られないので、キッチンに立っていても、カウンターをカウンターテーブルのように使って食事をしても、外からの明るさが感じられそうですね。
ちなみにこちらのモデルルームは14階想定なので、バルコニー手摺のガラスは透明感のあるタイプです。
Fタイプは東向きの住戸なので、バルコニーは江戸川に面して、広い江戸川や河川敷の緑、青い空が眺められます。
「この場所だから」ということで採用されたというアイランドキッチン、戸数が限られているということなので、気になっている方は要チェックです。
ちなみに、室内のフローリングや建具などの色調は、このモデルルームのタイプの他に2パターン、全3パターンから選ぶことができます。
無償でセレクトできるのですが期限があるので(建物が完成に近づくと変更できなくなるため)、好きなインテリアカラーがある方は早めにモデルルームを訪問しておくと良いと思います。
▲モデルルームのカラーセレクトのコーナー。
先ほどのFタイプのモデルルームは、一番手前の「チャコールオーク」が採用されていました。
▲他、ナチュラルカラーの「エクリュバーチ」、白っぽく明るさのある「パウダーオーク」があります。
さて、次回はもうひとつのモデルルーム、3LDKのDタイプをレポートします。
どうぞお楽しみに!
※掲載の完成予想CGは、計画段階の図面を基に描き起こしたもので、実際とは異なります。雨樋、エアコン室外機、給湯器、TVアンテナ等再現されていない設備機器等があります。また、植栽は、特定の季節や入居時の状態を想定して描かれたものではありません。樹種等変更になる場合があります。周辺道路・建物等は簡略化されています。家具・照明器具・調度品等は、実際に設置されるものと異なる場合があります。

住宅ライター
熊谷実津希
「知りたいことは、現場に行って調べる!」がモットーの住宅・不動産専門ライター。二児の母にして分譲マンション購入経験あり。美味しいお店を発見する眼力にも自信あり!?