住宅ライターのザ・パークハウス 横浜港南台取材レポート

神奈川県横浜市

マンションの防災対策をチェックしました

災害はいつ起こるかわからないからこそ、日頃から「防災」について意識しておくことが大切。

災害時は避難所へというイメージがありますが、自宅が安全と思われる場合は自宅に留まる「分散避難」も推奨されています。

ライフラインが停止する、マンションのエレベーターが使えないなどの不便が起こる可能性はありますが、非常時の備えが整っていれば、自宅で復旧を待つことも可能です。

ザ・パークハウスでは、物件の設備としての防災対策や、さまざまな防災プログラムを用意して、いざという時に備えた取り組みを行っているのだとか。

今回は「マンションの防災対策」について考えてみたいと思います。

こちらの記事をまとめると……

都市型水害に備えた水害対策。4.5mの擁壁で建物への浸水対策

自然災害の中でも近年注目されているのが、豪雨による水の被害。
近隣に河川のない「ザ・パークハウス 横浜港南台」は、河川の氾濫による被害が想定されるエリアではありませんが、集中豪雨などによる都市型水害(内水氾濫)についてはどうでしょうか。

内水氾濫の浸水想定への対策について、「ザ・パークハウス 横浜港南台」のマンションギャラリーへ確認してみました。

 


▲「ザ・パークハウス 横浜港南台」チェックアイズブックより引用。

物件では、行政の内水ハザードマップや過去の浸水履歴を調査して、擁壁を活用したり、電気室に高さ40cmのマウンドアップ(階段やスロープ等で地面を上げること)をしたりするなどして、建物への浸水対策をしているようです。

(一時的な内水によって大量の雨水が建物へ浸水することを避けるための計画で、完全防水ではないとのこと。)

建物自体にくわえて、電気室にも独自の対策をしているのは心強いなと思いました。

 
▲建設地に行ってみると、擁壁の様子を確認できました。道路から見ると、見上げる高さにマンションが建っています。
擁壁は4.5mの高さがあるそうなので、建物が水に浸かることはなさそうです。

「電気」「情報」「水」「トイレ」の確保と各住戸の備え

災害によりインフラが機能しなくなった場合に備えて、「ザ・パークハウス 横浜港南台」では、「電気」「情報」「水」「トイレ」に関する対策をしています。

 


▲「チェックアイズブック」より引用

 

非常時の「電源」と「情報」の確保

非常時への備えとしてモバイルバッテリーを用意している方も多いと思いますが、「ザ・パークハウス 横浜港南台」では、さらに物件独自に非常用電源確保の対策をしています。

まず、屋上に設置されているのが、太陽光発電設備。停電時は専用コンセントで電気が使えます。

また、防災備蓄倉庫ではポータブル発電機やLED投光器が備えられていて、マンションの災害対策本部で電気が使用できたり、夜間活動用の明かりを確保できたりします。

そのほか、情報としては、住民間の災害対策本部で利用できる簡易無線機が備えられています。

 

ポンプ停止や断水時の「水源」確保

「ザ・パークハウス 横浜港南台」では、2つの「水源」確保対策が行われています。

まず1つ目は、共用部の一部の水栓を、水道本管から直接接続していること。
これにより停電で給水ポンプが停止してしまっても、水道局からの配水が停止しない限り、水を使用することができます。
各住戸に配布されているウォータータンクを使えば、各家庭へ水を運ぶことも可能です。

そして2つ目は、地震などにより水道本管が破損してしまった場合や、水道局からの配水が停止してしまった場合等、断水時への備え。
建物内に非常用水源(単独非常用水槽)が確保されており、防災備品内の揚水ポンプと浄水装置を使えば、非常用水として利用できます。

もちろん各家庭で飲料水などを備蓄しておくことが大切ですが、断水が長期化したときなど、マンションで「水源」が確保できると安心ですね。

 

マンホールを利用し迅速に「トイレ機能」を確保

もうひとつ、重要なのがトイレの問題。

「ザ・パークハウス 横浜港南台」では、断水や停電等により水洗トイレが使えなくなった場合に備え、各住戸に配布される防災バッグの中に、水を必要としない「簡易トイレセット」が入っています。

くわえて、防災備蓄倉庫に備えられているのが、「非常用マンホールトイレ」。
下水道管路にあるマンホールの上に簡易な便座を設置し、屋外に仮設のトイレを作れるもので、トイレ機能を確保することができます。

 

個人ではやりきれないインフラの防災対策を、マンションとして考えてくれていること、災害時に必要なものは何かを住宅のプロの会社が考えて、必要なものをあれこれ導入してくれているのは心強いなと思いました。
こういった点、災害対策では、戸建てよりマンションにメリットがあるなと思います。

 


▲各戸の玄関ドアは対震仕様に。地震によって枠が変形しドアが開かなくなることを防ぐため、ドアとドア枠の間に隙間が確保されているそう。これにより多少のゆがみが生じてしまっても、ドアの開閉がしやすくなるように考慮されています。

 
▲画像1枚目:停電の際に活躍するのが、廊下のコンセントに設置された保安灯。取り外して懐中電灯として使用可能。
画像2枚目:キッチン等には食器などが落下しないよう、揺れで扉が開かない仕組みの耐震ラッチが採用されています。


▲各戸には、ミニラジオやスマホ充電器、ウォータータンク、簡易トイレセットなどが入った「防災バッグ」が1つずつ配布されます。
この基本セットにくわえて、赤ちゃんがいる、お年寄りがいるなど、各家庭で必要なものを揃えておくと良さそう。

「自助・共助・公助」を被災された方の声から学ぶ「そなえるカルタ」

災害対策の基本は、一人ひとりが自らを守る「自助」、地域や身近な人たちが一緒に助け合う「共助」、行政が取り組む公的な支援「公助」の3つの連携。

しかし災害直後は、行政機関も被災するため、迅速な公助は期待できないと言われています。
災害の規模が大きくなればなるほど、重要性が増すと言われているのが「自助」と「共助」です。

とはいえ、自分自身を守るために、そして周りの人たちと協力するために、何を準備し、どんなことをすればいいのか、必要な防災対策は何かよくわからないという方も多いのではないでしょうか。

ザ・パークハウスでは、防災に関する動画配信や自主的な行動を考える防災プログラムをいろいろと発信しているのですが、そんな防災プログラムの中で、私がいいなと思ったのが「そなえるカルタ」です。

 


▲被災された方が実際に困ったことを「トイレ」「食糧」「水」「ゴミ」など13種類のテーマに分類。全42枚のカードから、状況に応じてどう行動するべきかを考えるカルタです。

 
▲画像1枚目:表面に書かれた被災地からの情報を見て、自分ならどう行動するかを考えます。
画像2枚目:裏面には行動の示唆が書いてあるので、自分の考えと比べてみるといいですね。

災害時に具体的に起こりうる状況や課題が書かれている「そなえるカルタ」を使って、マンションの住民同士でワークショップを行いながら、「安否確認のルールはどうする?」「防災倉庫の鍵の取り扱いはどうする?」などを考えていきます。
被災地の実情を知り、入居者が自ら自分たちにあった対策を練ることで、もしもの時に困りごとを解決するのに役立ちます。

 

いかがでしたか?

防災については、自分の住まいや職場など、生活圏内の情報をチェックし、災害時にどのような行動を取るべきかを事前に知っておくことが重要。

そのうえで、こんな場合はそれぞれどう行動する?と家族で話し合っておけるといいですね。そんなときはぜひ「そなえるカルタ」も活用してみてください。

また、「ザ・パークハウス 横浜港南台」の防災対策については、マンションギャラリーに問い合わせれば詳しい資料を見せてもらえると思いますので、ご興味のあるかたはチェックしてみていただければと思います。

※掲載写真はすべて2024年7月撮影
林 景子

住宅ライター
林 景子

テレビやラジオのレポーター経験から取材好きに。
現在は、住宅のほか、子育てなどに関するライターとしても活動中。
自宅の壁や家具・小物などに自ら手を加えるなど、DIYが得意。

この物件の他の記事

  • この記事はPRです。
  • このサイトでは、「そのうち」の住宅ライターが実際に物件やその周辺を取材し、または調査したこと、感じたことを記事にしています。住宅検討の参考になるよう丁寧に取材を行っていますが、直近の情報や状況などについては現地等でご確認ください。
  • 情報は掲載日時点のもので、現在は対象の住戸が販売済みになったり、周辺環境等が変わっている場合もあります。