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住宅ライターの「ウエリス浦和美園」取材レポート

熊谷実津希

住宅ライター
熊谷実津希

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2019年06月27日

浦和美園が住む場所に選ばれている理由は?「アーバンデザインセンターみその」の方にインタビュー

「ウエリス浦和美園」が建つさいたま市美園地区は、2001年の埼玉高速鉄道線開業、「埼玉スタジアム2○○2」完成を皮切りに、道路や商業施設、住宅などの整備が進んだ新しい街です。

このエリアの土地区画整備事業のあらましや住み心地については、これまでの記事でも触れていますが、今回は美園地区を盛り上げるためのさまざまなイベントやワークショップの企画・運営などを行っている「アーバンデザインセンターみその(略称:UDCMi)」の岡本さん(上写真)にインタビューを実施。

ご自身も美園地区にお住まいという岡本さんに、この街が“住む場所”として選ばれている理由や、住んでいる方の雰囲気、これからの美園地区ってどんな姿になりそう? といったことについて、お聞きしてみました。

こちらの記事についてまとめると……

■住民が街づくりに自由に“口出し”できる。新しい街だから、「こうだったらいいな」が実現するかも
■交通アクセスが便利で教育意識も高く、ゆったり感もあるバランスの良さが浦和美園の特徴
■この数年で子育て世代が増加。若い世代が求めていることが実現しやすい街に

お喋りのような感覚で、街づくりに“口出し”OK! 新しい街ならではの取り組み

熊谷: 「岡本さんが副センター長を務められている『アーバンデザインセンターみその(UDCMi)』は、主にどのような活動をされている施設なのでしょうか?」

 

岡本さん: 「いろいろなまちづくりプロジェクトが本施設を拠点に進められていますが、主にまちづくりの“ソフト面”では『美園タウンマネジメント協会』という連携組織が、例えば、地域活性化のためのイベントを開催したり、ICTを活用した地域サービスの実証事業を企画したりといったことを行っています。

また、公共空間の整備や街並みづくり、交通環境の改善といった“ハード面”については、『みその都市デザイン協議会』という連携組織を中心に検討が進められています。

私自身は“ソフト面”とか“ハード面”とかは細かく考えず、新しい街ですから、どんどん増えてくる新たな“プレイヤー”も含めて、いろいろな団体や機関、住民や企業・行政が協力し合って街づくりを進める“土壌”が、UDCMiを拠点にうまく形成できればと思っています」


▲「浦和美園」駅の西口側にある「アーバンデザインセンターみその(UDCMi)」。
「美園タウンマネジメント協会」や「みその都市デザイン協議会」など複数の団体が、こちらを拠点として活動しています。

 

熊谷: 「UDCMiのホームページを拝見したら、ワークショップの場で、地域の方が街づくりに対して自由に意見交換をしているようで、こんなことができる街ってちょっと珍しいんじゃないかと思いました」

 

岡本さん: 「こうした意見交換会やワークショップ自体は、いろいろな都市・地域で行われていると思うんですが、我々は、あまりかしこまらずに日常会話の“お喋り”のような感覚で、このまちの未来について立場を超えて話し合える場をつくりたい、とは意識しています。

街のことについて、なんとなく『こうだったらいいなぁ』と思っていることがあっても、行政や企業の担当者に直接意見するのはちょっとハードルが高かったり、そもそもどの部署に言えばいいことなのか、なかなか分かりづらかったりすると思うんですね。

もっと気軽に参加して、ポジティブに思いを出し合える場があれば、誰かの意見に対して『そうそう、私もそう思ってた!』という感じで、時には白熱しつつも(笑)、課題解決に向けたアイデアも不意に『ぽん』と出てきたり。

私もそうした場に参加して、まさに今、インタビューを受けているこのテーブルで、一緒になって喧々諤々やりますから、だんだんと元々私たちが考えていたことだったのか、地域の方の意見だったのか、分からなくなってくるくらい(笑)」


▲こちらは大学生の演習で制作されたという、「未来の集合住宅」の模型。自由な発想が、いつか現実のものになるかも!?

 

岡本さん: 「ワークショップなどを通して集まってきた意見やアイデアは、今後の地域イベントやサービス事業とかに活かしたり、内容によっては行政機関だったり民間企業だったり、それぞれ実現に向けた最適な“経路”を見極めながら、実際に動いているプロジェクトにフィードバックしたり、新たなプロジェクトを起こしたりしています。

それもこれも、皆さんに関わってもらってこそなので、地域の皆さんには、この街についてどんどん“口出し”していただきたいです」

 

熊谷: 「街づくりに“口出し”できるって、いいですね!(笑)
地域の皆さんから上がってくるのは、どんな意見が多いですか?」

 

岡本さん: 「まだ基盤整備が進行中の部分もありますが、皆さん、街がキレイで徐々にインフラが整ってきているという点は、満足されているようです。

今多く聞かれるのは、『駅前にもっと賑わいが欲しい』とか、『カフェなんかがあるといいんだけど』という声ですね。

これは民間企業とも連携しつつ進めなければならないので、私たちも実現策を一生懸命考えているところです」


▲「アーバンデザインセンターみその」に置いてある、イベントなどのチラシ。
「浦和美園」駅構内で定期的に開催されている野菜マルシェ「みそのいち」は、出店農家さんも年々増えている人気恒例イベントなのだとか。

遊歩道の整備が進む綾瀬川沿い。清掃イベントは住民の案を“即実行”!

熊谷: 「綾瀬川沿いで開催されていた『水辺で乾杯』イベントの紹介記事では、参加者の皆さんがとても良い笑顔で集合写真に写られていて、楽しそうだなぁと思いました」

 

岡本さん: 「今その綾瀬川沿いでは遊歩道整備が進行中ですが、その計画検討の際にも地域の方々に集まってもらってワークショップを開催しました。

また、今年3月に開催した綾瀬川の清掃イベントは、住民の方から発案されたことなんです。
ちょうど冬で水位が下がって川底のゴミが目立っていたところ、地元の方から『みんなで川掃除した方がいいんじゃないか』との声をいただき、『よし、じゃあやりましょう!』とすぐ実行に移しました。

こうした清掃活動等への参加者も増やしていきたいですが、この遊歩道整備が進む過程では『子どもだけで安心して通行するには、安全対策が必要では』という声もいただきました。

実はこの綾瀬川は、美園地区内では、法令基準上は転落防止柵を付けなくてもいい堤防構造になっている箇所も多いので、この遊歩道も車道に接している部分にはガードレールがありますが、水辺側には柵がない箇所も多いんですよね。

それはそれで開放的な空間にはなっていますが、今後の安全対策を検討していく上では、先の清掃イベントなどもきっかけにしながら、検討を進めたいと思っています。
どういう方法がベターかを当事者みんなで考えていくという一体感・連帯感が高まってきているのを感じます」


▲遊歩道の整備が進んでいる綾瀬川。マンションのすぐ隣にも、遊歩道ができています。(2019年4月撮影)

都心への行きやすさや環境の良さが評価されて、子育てファミリーが増加

熊谷: 「浦和美園にお住まいの方は、どんな方が多いんでしょう?」

 

岡本さん: 「長年この地区にお住まいの方もいらっしゃいますが、近年特に増えたのは、子育て中のファミリーですね。規模が大きいマンションも建っていますし、ここ2~3年で文字通り倍増したといえます」

 

熊谷: 「新しく引っ越して来られる子育てファミリーの方が多いということですね。
皆さん、浦和美園のどんなところが気に入って、住む場所に選んでいらっしゃると思いますか?」

 

岡本さん: 「私自身も引っ越してきた住民の一人なので、実感でもあるのですが、まずは広域交通アクセスが良いことだと思います。

埼玉で住まい探しをする人って、どうしても東京や新宿といった東京都心の駅に出やすい場所を選びがちだと思うんですが、埼玉高速鉄道は東京メトロ南北線に直通運転をしているので、例えば飯田橋や市ヶ谷、永田町、1回乗り換えて大手町とか、浦和美園駅から東京都心のオフィス街に行きやすいんですよね」


▲サッカー好きが高じて、さいたま市の他エリアから浦和美園に引っ越してきたという岡本さん。
“赤いもの”がどうしても気になってしまうそうで、腕時計もレッド!(笑) 
浦和美園住民の方は、サッカーのみならず、週末にジョギングやスポーツバイクを楽しんだりと、スポーツに関心のある方も多いそうですよ。

 

岡本さん: 「最近は、大宮・浦和が『住みたい街ランキング』などでも上位にランクインしたりと、埼玉の主要都市が注目されていますよね。

美園地区を選ぶ人は、大宮や浦和を選ぶ人と、重視したいものが似ているんじゃないかという気もしています。

美園地区も、乗り換えなしで行ける南北線沿線には有名大学や“女子御三家”と言われる私立学校が揃っていることなどもあって、教育面への関心が高い人も多いです。

個人的な印象ですが、同じ市内でも、より利便性を重視する人は大宮や浦和等のJR沿線。
利便性がありつつも比較的ゆったりとした環境で子育てがしたいなど、環境を重視する人は浦和美園駅、という選ばれ方をしているんじゃないでしょうか」

 
▲整った街並みが印象的な浦和美園周辺。「ウエリス浦和美園」のすぐ近くに新しい「イオンスタイル」ができたり、新しい公園も建設中だったりと、のんびりした環境ながらも、どんどん発展している街です。

 

熊谷: 「これからの美園地区は、どんな街になっていくと思われますか?」

 

岡本さん: 「個人的な思いも含めて言いますと、街にもっと緑が増えると良いなと思います。もちろん景観面やヒートアイランド抑制といった側面もありますが、緑豊かな住宅街はまちの資産価値が落ちにくいということもあると思いますから。

また、ワークショップをするなかで、子育て中のママさんに意見を出していただいたところ、『子どもを遊ばせながら仕事もできるワーキングカフェのようなものがあったらいいな』という声も聞かれました。

今は、働く場所を自由に選べるリモートワークの環境が整いつつある企業も増えていますし、そういうニーズにもいち早く対応できる街でありたいと思います。

この街は、お互いにサポートし合いながらも、住民の皆さん一人ひとりが自分らしく輝ける場所であってほしいと思っているので、いろいろな意見・アイデアを吸い上げて、その実現を目指していきたいと思っています」


▲7月以降にも、住民参加型のさまざまなイベントが企画されているようです。
興味のある方は、ぜひUDCMiのホームページをチェックしてみてくださいね。

 

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岡本さんによると、美園地区は「今まさに作っている最中の街」とのこと。
ワークショップなどの場に限らず、地域の皆さんからのご意見は随時募集中とのことですから、皆さんもどんどん“口出し”してみてくださいね! 今なら、出した意見が街づくりに生かされるかもしれませんよ。

 

岡本さん、貴重なお話をありがとうございました!

熊谷実津希

住宅ライター
熊谷実津希

住宅ライター。賃貸、分譲、中古も新築も、さまざまな住宅・不動産分野の記事を担当してきました。住宅最新トレンドや自分の足で調べた現場のことなど、自身の取材で得た情報を第三者目線で徹底的にレポートします。

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