マンションライフのススメ~戸建てとの違いを考えてみよう~

住まい購入を考えるとき、おそらく多くの方が
『マンションが良いか?一戸建てが良いか?』についても一度は検討されるのではないでしょうか?
「一戸建てを持つことは長年の夢だった!」という方もいらっしゃる一方で、
最近は、長年住み慣れた一戸建てを手放し、
マンションへの買い替えを検討するシルバー世代が増えているとも言われます。
そこで、今回は『マンションVS一戸建て』と題し、メリット・デメリットを検証してみましょう。
※掲載の室内写真はモデルルーム(Mタイプ)を撮影したもの・・・・・・2017年9月撮影。
※一部有償オプションが含まれており、家具・調度品等は販売価格に含まれません。
マンションの強みは“おまかせ管理”にあり!
筆者自身も現在はマンション暮らしをしていますが、
もともとは郊外の一戸建てで育ちましたから、庭付き一戸建ての魅力を小さな頃から感じていました。
しかし、そんな魅力を感じる一方で
●庭の芝刈りや草取り
●植栽の手入れ
●玄関まわりや排水溝のお掃除
などなど、夏休みともなると「やらなくてはいけないお手伝い」がいっぱいで、
正直なところ「面倒くさいなぁ」と感じていたのも事実です(笑)
実は、筆者が考えるマンションライフの一番の強みは、
この「面倒くさくない」という点にあるのではないかと思います。
上に挙げたような『住まいの美観を維持するための作業』は、
一戸建ての場合、すべて自分たちでやらなくてはいけないのに対し、
マンションの場合、すべて管理会社が行ってくれます。
また、良好な住まいを維持するためには定期的に適切な修繕が必要になりますが、
そうした『適切な修繕計画』についても、管理会社が豊富な経験に基づいて緻密な計画を立て、
具体的に提案をおこなってくれます。
(ただし、適切な管理・修繕のために、管理費・修繕積立金を月々積み立てることにはなります)
こうしたマンションでは当たり前の『住まいの管理』について、
「自分でもしっかりやれる!」という方なら『一戸建てライフ』も良いかと思うのですが、
「面倒なことは極力お任せしたい」と考えている方にとっては、
管理会社に一任できる『マンションライフ』のほうが快適に暮らせるかもしれません。
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ちなみに『美観や修繕含め、建物の管理をきっちり行うこと』は、
『その住まいの価値を長く持続すること』=『住まいの資産価値』に直結します。
一般的に「マンションのほうが資産価値を長く維持しやすい」と言われるのは、
こんな部分にも理由があるのです。
▲【アーバンシティ島本】では、管理スタッフが9:00~17:00まで常駐。
共用スペースの清掃をはじめ、美観維持や館内の異常がないかどうかのチェックを
こまやかに行ってくれる安心感があります。
※エントランスアプローチ完成予想図。
一戸建ては意外に予算がかかる?
“後付けアイテム”についても考えておこう!
ところで、皆さんは『新居へ引越しをした後に必要になる経費』について考えたことがありますか?
マンションへの引越しの場合、カーテンや家具、家電など
後から必要になるのは“部屋の中のアイテム”を揃えるための経費ぐらいですが、
一戸建てへの引越しをした後は、お洒落な庭づくりのための外構工事や、
駐車場へのカーポートの設置、戸建て用宅配ボックスの設置などなど、
“後付けアイテムのための経費”が必要になるケースが意外に多くあります。
(あらかじめ設置されている場合もありますが、多くの場合、後付けとなることが多いようです)
▲例えば、カーポートの場合、材質やデザインにもよりますが、
1台分で40万円程度、2台分で60万円程度の予算が必要ですし、
樹木をふんだんに植えて、ウッドデッキなどのスペースを整備しようとすると
100万円~200万円程度かかると言われます。
また、庭木の手入れをする際には、職人さんの技術や地域、面積、樹種によっても異なりますが、
職人さんの日当が1万5000円~3万円、その他、トラック代や技術料などが発生するため、
“定期的に必要になる経費”として想定しておかなくてはいけません。
もちろん、マンションでも管理費・修繕積立金といった月々の経費は発生しますが、
これは契約段階から提示されるため必要経費としてあらかじめ明確になっているもの。
一戸建て住宅の場合は「買ったらそこがゴール」ではなく、
むしろ新生活がスタートした後に想定外の経費が必要になるかも?ということを覚えておいてくださいね!
マンションならではのメリットは『安心』を買うこと!
いかがでしたか?
●戸建ての場合は“自分の家を持つことができた”という大きな達成感を得られると同時に
“住まいの価値を維持するための努力”を自分で行う覚悟が必要!
●マンションの場合は“区分所有”の財産ではあるものの
住まいの価値を維持することに関してはほぼ安心してお任せできる!
というそれぞれの特性がおかわりいただけたでしょうか?
▲補足ですが、【アーバン島本シティ】の場合は、
地中約20~28mの深さにある堅い支持層まで打ち込まれた59本の杭が建物を支え、
地震などの揺れに強い安定した基礎構造を実現。
建物外周には約1.8mのフェンス、エントランスにはオートロック、
各住戸の玄関にはディンプルキーのダブルロック・・・と、厳重なセキュリティ体制も備えています。
こうした強固な構造やセキュリティシステムを、一戸建て住宅で導入しようとすると
またまた大きな経費がかかってしまいますから、
堅牢な構造と厳重な防犯体制により“家族が安心して暮らせる住まいを手に入れることができる”
という点も、マンションならではのメリットと言えるかもしれません。
※左:基礎杭概念図 右:オートロックシステムイメージ図。
ぜひ皆さんも、マンションVS一戸建て、それぞれのメリット・デメリットを比較しながら
『自分たち家族にマッチする住まい』を検討してみてくださいね!

住宅ライター
福岡由美
住宅ライター・住宅ローンアドバイザー・ファイナンシャルプランニング技能士 /取材歴20年以上の専門家として住宅情報誌やサイトへレポートを寄稿、セミナー講師等も務める。ラジオレポーター・構成作家としても活動中。