日時: 2011年12月28日 07:29 | コメント (0) | トラックバック (0)
3月の東日本大震災以来、それまでマンションの構造に
あまり興味を持っていなかったという方も、
自分がこれから住む予定の建物が、どのように造られているのか、
また、大きな地震が発生した際、本当に安全といえるのか、など
大きく関心を抱かれたことと思います。
そこで、「ザ・パークハウス新宿タワー」の現場担当者でいらっしゃる
鹿島建設株式会社の蓬莱さんに、
マンションの構造や、安全・安心への配慮について
インタビューをさせていただきました。
▲今回お話をお伺いした、鹿島建設株式会社の蓬莱さん。
「ザ・パークハウス新宿タワー」の工事課長を務めていらっしゃいます。
大きな地震による衝撃を建物に伝わりにくくする「免震構造」
熊谷:「ザ・パークハウス新宿タワー」には、免震構造が
採用されているということですが、この“免震構造”とは
一体どのようなものなのか、教えていただけますか。
蓬莱さん:免震構造というのは、簡単に言いますと
地盤と建物の間に「免震装置」を設置して、
大きな地震による衝撃や揺れを、直接建物に伝えにくくする
仕組みのことです。
「ザ・パークハウス新宿タワー」には、2種類の免震装置を配しており
揺れを抑え、地震のエネルギーを鉛プラグにより吸収し、
元に戻ろうとする特性を持つ「鉛プラグ挿入型積層ゴム」と、
建物の重量を支えつつ水平方向には滑らかに動く
「低摩擦弾性すべり支承」を、適切に配置しています。

▲「ザ・パークハウス新宿タワー」に採用されている免震構造の
概念図です。2種類の異なる免震装置を、その特性に合わせて
適切に配置し、地震による衝撃や揺れを抑える造りになっています。
免震構造が採用されていない建物の場合、
地震の揺れが、そのままダイレクトに建物に伝わってしまいます。
地震波と建物の関係は複雑なので全て一概には言えないのですが、
免震構造は、地震の揺れ自体を伝えにくくし、
ゆったりと動く形になるので、建物の破損や倒壊はもちろんですが、
部屋の中の家具が倒れたり、壊れたりしてしまうという
リスクも軽減されます。
熊谷:私の住まいは都内のマンションの1階なのですが
3月の震災時、さほど大きな被害はなかったんです。
家具が倒れたり、食器が割れたりといったこともありませんでした。
ところが、3kmほど離れたマンションの、16階に住む友人宅では
背の高い本棚が倒れたり、ガラスの食器がたくさん落下したりと、
とても危険な状態だったと聞きました。
どちらのマンションも、免震・制震構造などは採用されていません。
地域による差や、家具の違いなどもあるかもしれませんが、
私は、住戸の階層が上がるほど、地震の影響も大きかったように思いました。
免震構造が採用されていれば、このような
「上層階にいくほど、地震の被害が大きくなる」といった現象も
起こりにくくなるのでしょうか。
蓬莱さん:そうですね、通常の地震では
今お聞きしたような、階層による大きな差というのは
出にくいといえるでしょう。
免震構造というのは、通常の地震による揺れ自体を
建物に伝えにくくしますから、お住まいの住戸が1階であっても
上層階であっても、地震の揺れによる被害を
低減できると考えられています。
熊谷:建物だけでなく、家財道具などの財産も、
しっかり守ってくれるということですね!
それから、基礎部分についてもお伺いしたいのですが
「ザ・パークハウス新宿タワー」は、直接基礎で施工されているそうですが
これだけの規模のマンションで、直接基礎というのは
珍しい気がします。高層マンション=杭基礎、というイメージが強いので……。
蓬莱さん:杭基礎と直接基礎は、その土地を調査して
「支持層」と呼ばれる強固な地盤が、どの程度の深さにあるのか、
それによって使い分けるものですから、どちらがいい・悪い、と
いえるものではないんです。
ただ、新宿の場合、昔から高層ビルが多いことでも知られますが
東京礫層という強固な地盤が、比較的浅部にあるため
この規模の建物でも、直接基礎で施工することができたんですね。
熊谷:直接基礎の場合、地盤全体で建物を支えているわけですから
安心感は大きいですよね。
首都圏の一部では、震災時の液状化なども問題になりましたが
強固な地盤の上に建っているということも、
メリットといえるのではないかと思います。
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一見、難しそうに感じる「免震構造」や「基礎」について
分かりやすく丁寧にご説明してくださった蓬莱さん。
「ザ・パークハウス新宿タワー」の安全性についての理解を
より深められたように感じました。
次回も、蓬莱さんへのインタビューの模様をお届けしたいと思います。
どうぞお楽しみに!
※次回更新予定日:2012年1月5日予定(更新日は予定と異なる場合があります) 【06-2011.12】




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