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住宅ライターの「蘆花公園 ザ・レジデンス」取材レポート

熊谷実津希

住宅ライター
熊谷実津希

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2017年09月25日

文化と自然に触れる、文豪ゆかりの「蘆花恒春園」をレポート

今回は、「蘆花公園 ザ・レジデンス」の名前の由来にもなっている、緑豊かな公園「蘆花恒春園」を訪ねてみました。

駅名などでは「芦花公園」の名で親しまれていますが、公園の正式名称は「都立 蘆花恒春園(ろかこうしゅんえん)」。
「蘆花公園 ザ・レジデンス」から徒歩7分(※1)の場所にある、広々とした憩いの場所です。

自然の中で大人も子どもも気持ちよく過ごせる、広々とした公園です

「蘆花恒春園」は、昭和13年(1938年)に開園した、歴史ある公園です。

 
▲8万m2超(東京ドーム約1.7個分)(※2)の広さを誇る「蘆花恒春園」。
「恒春」という名は、この地に縁のある明治・大正期の文豪・徳冨蘆花が命名したもので、「永久に若い」という意味なのだとか。

 

園内には、児童公園、アスレチック、ドッグランなどの設備があり、一人でのんびり訪れても、子どもやペットと一緒に遊びにきても、のびやかな気持ちで楽しむことができます。

 
▲自然の雑木林をそのまま活かして整備されている「蘆花恒春園」。
木々がとても立派なので、まるで森の中を散策している気分になります。
ジョギングをしている人の姿を多く見かけましたが、緑のトンネルの中を走るのはとても気持ちよさそうでした。

 

 
▲児童遊園エリアも、なかなかに遊びごたえがありそう!
新鮮な空気の中で子ども達が元気いっぱいに遊んでいる姿を見ると、微笑ましい気持ちになりました。
こんな場所が近くにあるのは、子育て世代にとっても嬉しいことですね。

 


▲子どもの歓声が響いていたアスレチックエリア。
楽しく遊びながら、全身を使って木の壁を登る、坂を下りる、潜る、ぶら下がるなど、日常生活の中ではあまりできない動きができるので、自然と体力が付くかもしれませんね。

 


▲こちらは多目的広場。
芝生の生えている区域でもボール遊びが禁止されていないのが嬉しい!
のびのび自由にサッカーやキャッチボールができる場所は、都内ではなかなか貴重かもしれません。

 


▲公園の中ほどにあるドッグランは、広さ1,450㎡(テニスコート約5.5面分)!
園内のサービスセンターで事前に登録すれば、無料で利用することができます。
朝6時から夜10時まで開いているので、お仕事の前や後にも使えそう。
小型犬専用エリアもあるので、大きいワンちゃんを怖がる小さなワンちゃんも安心して遊べます。

 

このほか、四季折々の花が見られる花壇や、桜の名所・長野県高遠町から移植したタカトオコヒガンザクラの並木が美しい花の丘も、お散歩には最適だそうですよ。(2017年9月現在は工事中。11月上旬に再オープン予定)

文豪・徳冨蘆花が愛した地がそのまま公園に

そんな「蘆花恒春園」ですが、この場所が公園として整備される前は、徳冨蘆花が晩年を過ごした家屋などがありました。
蘆花の死後、夫人によって土地や家屋などが東京市に寄付されたことをきっかけに、公園として整備されたそうです。

公園内では、徳冨蘆花を偲ぶ資料や施設に触れることができます。


▲公園の一角にあるこちらの「蘆花記念館」では、蘆花の自筆原稿、蘆花文学の初版本、その他の遺品を収蔵、展示しています。
所蔵品の中には、蘆花の代表作「不如帰」の主人公「浪子」を明治洋画壇の重鎮・黒田清輝が描いた絵、ロシアの文豪・トルストイからの手紙など、大変貴重な文化財も。

 

さらに少し歩いていくと、木々に囲まれた茅葺き屋根の家屋、蘆花の旧宅が見えてきます。

 
▲東京都の史跡にも指定されている蘆花の旧宅。
愛子夫人の願いにより、蘆花の暮らしぶりを偲ぶことができるように公園は維持管理されているとのこと。
ここには、蘆花が生きていた時代の武蔵野の光景がそのまま残っているんですね。

 

蘆花がこの地に移り住んだのは、明治40年(1907年)、40歳の頃でした。
トルストイに傾倒していた蘆花は、明治39年、ロシアまで会いに行くことを決意します。
トルストイの元を訪れた蘆花は、自然の中にある彼の別荘で数日間を共に過ごしました。
別れに際してトルストイは、「トクトミ、君は農業で生活することは出来ないかね」と蘆花に尋ねたといいます。
蘆花はこの時、半農半筆の生活を送ることを決意、帰国後理想の土地を求めてあちこちを訪ね歩きました。
そしてついに見つけたのが、ここ世田谷・粕谷。
昭和2年(1927年)に亡くなるまで20年の間、蘆花はこの地で自然に親しみながら著作を続けました。

 
▲蘆花が愛子夫人と暮らした家屋。内部は無料で公開されています。
建物はもとより、建具、調度品など、蘆花が愛用していたものがそのままの形で展示されています。
こぢんまりとして落ち着いた佇まいの中に、文豪が愛した暮らしの残り香が感じられるような気がしました。

 

離れにある梅花書屋と愛子夫人居宅は、予約制で1日4時間まで貸し切ることができます(有料)。
こんな歴史ある趣深い建物でサークル活動などができるって、素敵ですね。


▲私が訪れたのは、毎年9月第3土曜日にひらかれる蘆花忌の日でした。
今年は没後90年にあたり、蘆花を慕う人々が全国各地から集まっておられました。
敷地内にある蘆花の墓にはたくさんの白菊が手向けられていて、蘆花が今もなお人々に愛されている作家だということを教えてくれました。

 

  
▲蘆花は邸内の植物についても、どこに何が植わっているのかという記録を詳細に残しています。
見事な竹林となっているこちらの孟宗竹は、蘆花が手ずから植えたものだとか。
蘆花が愛した武蔵野の自然が、今もこうして残っているんですね。

 

いかがでしたか?
蘆花が「日本では粕谷程好い処はありません」と語った、世田谷区粕谷の地。
蘆花が生きた時代の面影を今に伝えている「蘆花恒春園」は、自然の中に歴史と文化が息づいている、とても素敵な公園だと感じました。

 

■都立蘆花恒春園
東京都世田谷区粕谷1-20-1
開園時間(恒春園区域): 9:00~16:30(記念館、蘆花邸は16:00まで)
休園日:年末年始(12月29日~1月3日)
入園料:無料
電話:03-3302-5016(蘆花恒春園サービスセンター)

※掲載の写真は2017年9月に撮影したものです。
※記事中の徳冨蘆花にまつわる記述は園内掲示物などから引用したものです。
※1:ブライトコートより約520m・徒歩7分、フォレストコートより約600m・徒歩8分
※「蘆花恒春園」の面積約80,304.43㎡を、東京ドームの建築面積 46,755㎡を1個分として換算。
熊谷実津希

住宅ライター
熊谷実津希

住宅ライター。賃貸、分譲、中古も新築も、さまざまな住宅・不動産分野の記事を担当してきました。住宅最新トレンドや自分の足で調べた現場のことなど、自身の取材で得た情報を第三者目線で徹底的にレポートします。

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