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住宅ライターの「ザ・パークハウス 塚口」取材レポート

福岡由美

住宅ライター
福岡由美

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2018年07月20日

【造園担当者インタビュー①】「地域の風景を次世代に残していくこと」が私たちのモットーです。

突然ですが、皆さんはマンション選びの際に、外観デザインのどんな点に注目していますか?

外壁タイルの色、建物の高さ(階建て)や形、エントランスまわりの設計などなど、
チェックしておきたいポイントはいろいろあると思いますが、
実は住宅ライター歴20年超の筆者がマンション取材を多数行ってきた経験上から、
物件の将来の資産性を左右する大切なポイントのひとつ”として注目しているのは、植栽の豊かさについてです。

植栽というのは、一般ユーザーにはあまりチェックされにくいポイントで、むしろ
多くの方はエントランスの豪華さや、間取り、室内設備のほうを気にされることでしょう。

しかし、マンションが竣工して数年が経つと、大きく成長した植栽の樹木たちは
“街の中の美しいシンボル”として認識されるようになり、やがて「緑がキレイなマンション」
「いつも手入れが行き届いているマンション」として注目を集め、その注目が
「あんなステキなマンションで暮らしてみたいな」という憧れ=住まい価値を育んでくれるものなのです。

そこで、今回から2回に渡って【ザ・パークハウス 塚口】の造園を担う
株式会社石勝エクステリア(本社:東京都世田谷区)の担当者お2人に、
このマンションの植栽の見どころや、造園・設計への想いについてお話をうかがいます。
※造園緑化事業部の石橋幸子さん(設計担当)と伊森允一さん(営業担当)・・・・・・石勝エクステリア業務センターにて2018年7月撮影。

Q1:まずは、石勝エクステリアさんの歴史について教えてください

伊森さん「私ども石勝エクステリアは、江戸時代に江戸城の石普請に加わった石勝に起源がある会社です。
会社としての設立は1972年で、本社は東京都世田谷区、業務センターは横浜市青葉区にありますが、
関西支店を含めて、全国に8つの支店・営業所があり、一戸建てから大規模なテーマパーク、公園、ゴルフ場まで
都市緑化に関する企画・調査・計画・設計・施工・管理・運営までをトータルで行っています。
長崎の『ハウステンボス』は弊社も設計・施工協力しております」

なるほど、あの『ハウステンボス』の造園を担当した会社だったんですね!

ちなみに、伊森さんたちが所属している造園緑化事業部は、【ザ・パークハウス 塚口】をはじめとする
新築分譲マンションや、商業施設・リゾートを中心に営業・設計をおこなっている部署なのだとか。


▲「会社の理念としては『普遍的な風土を残すこと』。僕らもこの理念を意識しながら
地域の風景を次世代に残していくこと”をモットーに仕事に取り組んでいます」と伊森さん。

Q2:マンションの造園を担当する際に、他とは違うご苦労点はありますか?

石橋さん「弊社が分譲マンションの造園設計を担当させていただくようになったのは
会社が創業して間もない頃からだったと聞いています。
創業当初の1970年代というと、高度経済成長期を経て、ちょうどマンションが増えてきた時代ですから、
分譲マンションの歴史と平行しながら、造園事業も進化してきたという感じです。

マンションの場合は、常にお住まいになるお客様の目があるので、そこが公園などの公共施設とは異なる点ですね。
お客様が長くお住まいになる場所ですから、“長い目で見て良好な景観を保てること”がマンションの課題です。

また、一般の商業施設のように頻繁に植物の植え替えができる環境ではありませんし、
メンテナンス工事によって一時的に緑化スペースを封鎖することもできません。

最初に造ったものを末永く大切に育てていく”そして“極力メンテナンスコストがかからないものを作る
というのが命題になりますから、分譲マンションではその点を特に意識しながらプランニングを行っています」


▲もともと大学ではデザインを専攻しており、そこから造園設計の道へと進んだという石橋さん。
「入社以来、分譲マンションを担当してもう7年になり、ザ・パークハウスは多数担当させていただいています。
造園というのは、植物という“生き物相手のデザイン”ですから、そこが大変であり面白いところですね」

Q3:植栽選びの工夫について、どのような点に気をつけていますか?

石橋さん「計画にあたって、その土地の気候に合う樹種を選ぶのはもちろんですが、
普段から圃場をまわっていろいろと目星をつけつつ、
どの樹をどこへ使うか?というデザインイメージを膨らませています。

樹種によって、植えるのに適している時期はそれぞれ違うのですが、
マンションの場合は竣工スケジュールが決まっているため、竣工時にベストな状態へ持っていくためには、
植栽たちの根っこの状態を良好に保っておくことがとても重要です。
実際に使う樹木は“このコなら竣工を迎える頃に〇mくらいまで枝が伸びているだろな”と樹形のイメージをしながら、
早い段階で候補を決め、工事の時期に合わせて、植木屋さんに剪定や根回しという発根を促す手入れをしてもらい、
樹木たちがベストな状態で出荷できるように準備してもらっています。

ちなみに今回は九州(鹿児島・熊本・福岡)の圃場から樹木を運ぶ予定ですが、運搬に長時間かかるので、
樹木におおきなストレスがかかってしまいます。そのため、段取りや準備がとても大事なんです。

大切に育ててもらった樹を現場に搬入しても、
すみやかに植えつけられなかったり、土が植栽に不適切だと樹が弱ってしまうので、
弊社の現場担当者が植える場所の土の状態や搬入のタイミングなどを調整して、
現場に迎え入れる環境を整えています」

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いかがでしたか?
実は筆者も20年以上住宅ライターの仕事をしていながら、“造園担当者”の方のお話を聞いたのは今回が初めて!

竣工までのエピソードもとても興味深いお話ばかりで、改めて「マンションというのは
それぞれのパーツがプロの手作業によって仕上げられている“手作りの作品”なんだなぁ」と感心しました。

次回【エクステリア担当者インタビュー②】のレポートでは、【ザ・パークハウス 塚口】の
エクステリアデザインの見どころについて解説していただきます。どうぞ次回もお楽しみに!

■取材協力/石勝エクステリア
https://www.ishikatsu.co.jp/

福岡由美

住宅ライター
福岡由美

住宅ライター・住宅ローンアドバイザー・ファイナンシャルプランニング技能士 /取材歴20年以上の専門家として住宅情報誌やサイトへレポートを寄稿、セミナー講師等も務める。ラジオレポーター・構成作家としても活動中。

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