「レ・ジェイド美しが丘」に隣接する道路の交通量は? “音”についても調べました

「レ・ジェイド美しが丘」は、東急田園都市線・横浜市営地下鉄ブルーライン「あざみ野」駅から徒歩6分のマンションです。
駅から近いのに、周りは落ち着いた住宅地という環境です。
マンションは吹き抜けのあるパティオ(中庭)を中心に、住戸が4方向を向いて配置されている「ロの字配棟」で、一方は第一種低層住居専用地域の閑静な住宅街、もう一方は県道に面しています。
今回注目するのは、この県道について。
道路沿いの住戸は日当たりが良いというメリットがありますが、「交通量や音の程度が気になる」という方もいらっしゃると思います。そこで、実際にマンション建設地に行って、見てきました。
こちらの記事についてまとめると……
■南西側の道路は、道幅は広いが交通量はほどほど。車通りがゼロになる瞬間も
■サッシはT-2等級のものを採用。閉めると約30dB低減され「図書館」レベルの音に
■道路に面したマンションは、目の前に建物が建ちにくく、日当たりが良いというメリットも
南西側の道路は、道幅は広いが交通量はほどほど。車通りがゼロになる瞬間も
こちらがマンションの南西側を通っている県道。チェックに出かけたのは、平日の午前11時ごろです。
▲片側2車線の道路で、川を挟んで反対車線があります。
向かい側の建物との距離も充分で、開放感がありますね。
駅から近い場所なのですが、こちらの道路沿いに建っているのはマンションや学習塾、小さな飲食店などが中心。
ロードサイド型の大型店舗やパチンコ店などがあるわけではなく、穏やかな印象の街並みです。
では、こちらの道路の交通量はどの程度かというと……
▲近くに信号があるので、信号が変わるタイミングで数台の車が通ります。
上の写真は、交通量が多いタイミングで撮影したもの。一度に4~5台、多い時で10台ほどの車が通ります。
およそ1分~2分置きに信号が変わり、車通りが途切れる・車が数台通る、を繰り返すといった具合。
▲車が途切れるとご覧のように、見える範囲に車がない状態になります。
こうなるととても静かで、風が草を揺らすサラサラ……という音が聞こえるくらい。
こちらの道路を通る車は乗用車が中心で、時おり小型のトラックが通る程度でした。
車が通っている時は、当然通過音が聞こえますが、車が全く通らないタイミングも多く、そうなるととても静か。近くに信号があるためか、スピードを出して走ってくる車もほとんどないように感じました。
また、こちらの道路でちょっと特徴的だなと感じたのは、反対車線とはかなりの距離(およそ20mほど)があること。地図を見て想像していたよりも、反対車線がかなり遠く感じました。
反対車線も同じような交通量ですが、車が通過する音は気になりにくいと思います。
サッシはT-2等級のものを採用。閉めると約30dB低減され「図書館」レベルの音に
そしてもうひとつ確認しておきたいのは、サッシの性能です。
「レ・ジェイド美しが丘」に採用されているのは、「T-2等級」の防音サッシです。
「T-〇」という数字は、JIS規格によって定められている遮音性能の高さで、値が大きくなるほど遮音性に優れているということになります。
住宅のサッシは、特に遮音性能のない普通サッシ(等級なし)が採用されることも多く、その場合でも約15dBくらいの音の低減効果があるのだとか。
「T-2等級」のサッシは、等級がワンランク上ということになりますから、性能も期待できそうですね。
▲「レ・ジェイド美しが丘」のマンションギャラリーにある解説パネル。
こちらのマンションに採用される「T-2等級」のサッシは、約30dBの音を低減してくれるそうです。
ただ、「-30dB」といっても、どれくらいの効果があるのかちょっと想像がしづらいですよね。
そこで、こちらの体験コーナーで実際に試してみることにしました。
▲マンションギャラリーには、「T-2等級」のサッシがどの程度音をカットしてくれるのか体験できるコーナーがあります。
このサッシの向こう側で音を鳴らしてみて、閉めるとどれくらい静かになるのか、実際に聞いて試せるんです。
解説パネルによると、マンション南面道路側の音の測定値は約70dBとのことなので、スマホから車の通過音を74dBのボリュームで流してみました。
そして、サッシを閉めた状態で再計測してみると……
▲45dBに低減されました!
音測定アプリでの計測結果ではありますが、本当に約30dBの音がカットされたことが分かりますね。
車の音が聞こえないというわけではありませんが、窓に耳を近づけなければほとんど気にならないレベルの音に変わりました。
約40dBというと、「図書館、静かな公園」レべルの音。窓を閉めると図書館並みの静かさになるということですね。
ちなみに、こちらの体験コーナーは仮設のものですが、実際のマンションでは、コンクリート造の構造躯体にこの窓枠が嵌め込まれるため、さらに防音効果は高くなるそうです。
そして、参考までに、こちらの音計測アプリでマンション前の道路の音も測ってみました。
▲車が通っている時と通っていない時で差があり、通っている時は74dB、通っていない時は56dBという結果でした。パネルに記載の数値と、だいたい同じですね。
窓を閉めればこれよりも約30dB下がると考えると……充分静かな音環境のなかで生活できそうですね。
また、最近では電気自動車やハイブリッド車など、走行音や排気ガスに配慮された車も多くなってきています。
将来的に「道路沿いのマンション=音や空気が気になる」というのは当たり前ではなくなるかも。
そうなると、バルコニーの目の前に建物が建たない開放感があり、車での移動もしやすいというメリットの方が注目されていくという見方もあるようです。
道路に面したマンションは、目の前に建物が建ちにくく、日当たりが良いというメリットも
道路に面しているマンションは、音のことなどが気にされがちですが、メリットもあります。
日差しを遮る建物が建ちにくいので、将来にわたって日当たりや開放感が確保されやすいんですね。
マンション南西側の写真を見ると、低層階にもしっかりと日が当たっており、とても日当たりに恵まれた場所であると感じます。
▲1月初旬の午前11時ごろの日当たりです。
日の角度が浅い季節ですが、これだけしっかりとマンション全体に太陽の光が当たるんですね!
南西向きなので、午後も日が差し込みやすいのではないでしょうか。
日当たりや音などの環境を確認するためマンション周辺をぐるっと歩いてみたのですが、県道に面した南西側はとても暖かかったのも印象的でした。
寒い日でしたが、日がよく当たるので、ポカポカと日向ぼっこをしているような気分に。コートを脱いで、手に持って歩道を歩いている方もいらっしゃいましたよ。
そしてこちらは、反対側の住宅街に面した住戸。
第一種低層住居専用地域の一戸建て中心の住宅街のため、車はほとんど通りません。
▲こちらが反対側(住宅街側)の街並み。
美しが丘の落ち着いた住宅街の一部になったような感覚で暮らせそうです。
(住宅街側の住戸や周辺の街並みについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています)
いかがでしたか?
音の計測結果なども交えてレポートしてきましたが、音や交通量の感じ方は人それぞれ。「どうなんだろう?」と気になったら、実際の建設地を見てみるのが一番確実です。
日当たりや周辺の雰囲気といったさまざまな要素も含め、「これなら大丈夫!」と納得できるマンションを選べると良いですね。

住宅ライター
熊谷実津希
「知りたいことは、現場に行って調べる!」がモットーの住宅・不動産専門ライター。二児の母にして分譲マンション購入経験あり。美味しいお店を発見する眼力にも自信あり!?