マンションを選ぶときにチェックしたい“売主”。「日本エスコン」ってどんな会社?

はじめまして。住宅ライターの熊谷実津希です。
本日からスタートするこちらのサイト「そのうち」では、新築分譲マンション「レ・ジェイド美しが丘」についての詳しい情報を連載形式でお届けしていきます。
マンションの建設地や最寄駅などに実際に足を運び、公式サイトには掲載されていないような細かいことまでレポートしていきますので、どうぞよろしくお願いします!
さて、第1回目となる今回は、「レ・ジェイド美しが丘」の売主である「日本エスコン」という会社について解説。
最近、テレビCMなどで名前を耳にすることも多い会社ですが、どのような会社なのでしょうか。これまでの実績なども含めて、調べてみたいと思います。
こちらの記事をまとめると......
■首都圏、関西を中心に10,000戸超の分譲マンション供給実績
■戸建てや商業施設、ホテル開発も手掛ける不動産会社
■東証一部上場企業。中部電力と資本業務提携も実施
■独自性のある住まいづくりにより、グッドデザイン賞等の受賞経歴も
首都圏、関西で30年・10,000戸超の分譲実績。商業施設などの開発も手掛けています
さて、「レ・ジェイド美しが丘」の売主、「日本エスコン」ですが、マンションや戸建てなどの住宅開発・分譲だけでなく、大規模商業施設の開発や土地区画整理事業なども手掛ける、不動産の総合開発企業です。
設立は1995年と、財閥系企業なども多い不動産業界においては比較的若い会社ではありますが、これまでに10,000戸もの分譲マンションを供給している、実績のある不動産会社です(※1)。
▲日本エスコンの特徴が、こんなところに出ているのかも?と思うのは、本社オフィスの空間デザイン。
日本エスコンのマンションは内装にもこだわっていて、世田谷区砧では、おしゃれなカフェを併設しているマンションを開発したことも。こちらの写真はオフィスの接客スペースということですが、こんな風にスタイリッシュに作りこまれています。
基盤も実績もしっかりしているといえそうですが、関東圏にお住まいの方の中には「馴染みのない社名」と思う方も少なくないと思います。
それもそのはず、供給実績を調べてみると、2015年ごろまでは関西圏での分譲が主流だった様子。
それまでも目黒区や世田谷区などでも分譲していましたが、関東で日本エスコンのマンションブランド「レ・ジェイド」シリーズの分譲物件が増えたのは、2016年ごろからです。
これまでに、自由が丘や御茶ノ水、駒込、世田谷・砧、横浜エリアなどで供給されていますから、今後さらに耳にする機会が増えそうです。
東証一部上場、中部電力グループで、関西・東海・九州にも支店を持つ総合不動産会社
また、日本エスコンの拠点について調べてみると、東京本社と大阪本社に加え、2017年に福岡支店、2019年に名古屋支店を開設しています。
また、2001年より現・JASDAQに上場、現在は東証一部上場企業です。
2018年には中部電力と資本業務提携を結んでおり、同社によるエネルギー供給や設備工事を優先的に実施する不動産開発などを行う予定ということで、経済紙などでも注目されました。
関西では、「トナリエ大和高田」、「トナリエ栂・美木多」といった大型ショッピングモールの開発も手掛けており、九州では、およそ8万坪に及ぶ事業用地を開発するという土地区画整理事業や、ホテル開発・運営のプロジェクトなども進められています。
全国規模で総合的な不動産開発を行っている企業なんですね。
▲日本エスコンが取得し、再開発を手掛けることが発表された「つくば」駅周辺の大規模商業施設。「つくばクレオ」、「つくばQ’t」「MOG」の3つの商業施設を開発していくとのことです。こちらも、新聞などの報道で見聞きした方も多いのでは。
考えてみると、一口に「不動産会社」といっても、手掛けている業務や会社のバックグラウンドは実に様々。
大手と呼ばれるマンションデベロッパーは、三井や三菱など不動産だけでなく他業界での知名度も含めてのブランド力ということもありますから、不動産分野を専門に手掛ける企業の場合は、一見「馴染みがない」と感じても、調べてみると、基盤の整った会社であるということも少なくありません。
同じ企画・コンセプトのマンションはない。グッドデザイン賞やキッズデザイン賞の受賞経歴も
これまでに数多くのマンションを分譲してきている日本エスコンですが、同社の住まいづくりのコンセプトのひとつが「ひとつとして、同じ家はない」という点。
地域特性などをしっかりと調査したうえで、その場所に適した住宅を造るというのは、どんな不動産会社でも行われていることではありますが、日本エスコンの場合は、住む人の世代や家族構成、生活志向など、さまざまなイメージを重ねあわせて、その土地の魅力を最大限に活かすような設計コンセプトを練り上げるそう。
例えば、海に近いマンションにはリゾートホテルのような屋上テラスを造ったり、都市部の住宅街のマンションには、窓のあるロフト付きの洋室を設けたりと、他ではなかなか見かけないこだわりのプランニングがされていることも。
そういった、設計の工夫や独創性が評価され、グッドデザイン賞やキッズデザイン賞を受賞した物件もあるようです。
▲2018年度のグッドデザイン賞を受賞した「グラン レ・ジェイド若松町レジデンス」。
新宿区の密集する住宅街の中でも自然環境を取り込めるよう中庭を配置したことや、昔からある街並みと共存するデザインなどが評価されたのだとか。
▲2015年度のグッドデザイン賞と2016年度のキッズデザイン賞を受賞した環境共生型戸建分譲「Park JADE杉並和泉」。
緑によってあえて敷地の境界線を曖昧にし、土地を“共有し合う”暮らし方ができる一戸建てなのだそうです。
グッドデザイン賞の審査員による「このような住宅地開発であれば、今後も強く推奨したい」というコメント、なかなかすごいと思います。
さて、次回の記事では、「レ・ジェイド美しが丘」の最寄駅、東急田園都市線・横浜市営地下鉄ブルーライン「あざみ野」駅からマンション建設地までの徒歩ルートをレポートしたいと思います。
どうぞお楽しみに!

住宅ライター
熊谷実津希
「知りたいことは、現場に行って調べる!」がモットーの住宅・不動産専門ライター。二児の母にして分譲マンション購入経験あり。美味しいお店を発見する眼力にも自信あり!?