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住宅ライターの「プレージア逆瀬川宝梅 ザ・レジデンス」取材レポート

福岡由美

住宅ライター
福岡由美

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2017年10月16日

設計担当者インタビュー【1】貴重な立地だからこそ、地域文化に寄り添った設計を心がけました

ひとつのマンションが完成するまでには、
用地を取得するための『開発』担当者、建物をデザインする『設計・監理』担当者、
物件の魅力をユーザーに伝えて販売する『販売』担当者、建物を建設する『施工』担当者・・・などなど、
たくさんの“その分野のプロたちの技術”が結集されることになります。

そこで、今回から2回に渡ってご紹介するのは
【プレージア逆瀬川宝梅 ザ・レジデンス】の『設計・監理』を担当する
株式会社アトリエテクネの代表であり、一級建築士である横田泰介先生のインタビュー。

横田先生が、この物件の設計に対してどんな想いを感じていらっしゃるのか?
“造り手としてのモノづくりへの想い”についてお話を聞いてみました。
※今回お話をうかがった一級建築士の横田先生・・・・・・すべて株式会社アトリエテクネ事務所で撮影/2017年9月。

Q1:初めて現地を訪れたとき、どんなことを感じられましたか?

「実は、このマンションの設計の依頼を受ける前から、もともとこの場所のことは知っていて、
本当に偶然だったのですが、地主さんも私の知っている方だったのです。

そもそも“宝塚市宝梅”というのは、地元でもおなじみの高級住宅街で、閑静な一角。
『逆瀬川』の駅からずっと住宅街の中を歩き、緩やかな坂を上って現地に到着すると、
あの静かな街並みの中に600坪もの広大な敷地が広がるわけです。

しかも、明るい南側に間口が広がっていて、土地の形としても申し分ないわけですから、
我々マンション設計に携わる者としては、
“よくぞ、この土地が出てきてくれたな!”と感激しました」(横田先生談)


▲建築士事務所を立ち上げて28年、
マンションを中心に公共施設や個人宅などの設計を担ってきた横田先生。
偶然ながら地主さんとも知り合いであり、
以前この場所に建っていたお屋敷のこともご存知だったぶん、
「この貴重な土地をどうやって生かそうか?」と思案されたのだとか。
「分譲マンションというのは、入居者の方が所有される財産なので、
どのように設計したら、その財産の資産性をより高めることができるか?
という工夫も行っています」と横田先生。

Q2:この土地から受けたインスピレーションは?

「まず最初に感じたのは、“この街の素晴らしい景観を守らなくては・・・”ということでした。

宝梅エリアにお住まいの皆さんは、この街の住民としての高い誇りを持っていらっしゃいます。
そのため、マンションにお住まいになる方はもちろんのこと、
近隣の住民の方にとっても“良い建物ができた”と感じていただけるように、
地域の生活文化に寄り添う設計を行うことが、我々の使命だと思ったのです。

そこで、コンセプトに掲げたのが『阪神間モダニズムデザイン文化』というキーワードでした。

六甲山の麓、特に芦屋から宝塚界隈にかけては、
昔から“阪神間モダニズム”と呼ばれる独特の文化様式が受け継がれ、
『宝塚ホテル』に代表されるような
大正時代の古き良き西洋文化を採り入れた優雅な建築物が今も多く残されているのですが、
その頃に造られた建築物をイメージして、このマンションで再現したいと考えたのです。

ただし、単純にレトロな建物を造るのではなく、それを想起させるようなデザインエッセンスを採り入れ、
前衛的ではなく、どこか落ち着きと高級感が感じられるような設計を心がけました」(横田先生談)


▲外観デザインには、『阪神間モダニズムデザイン文化』の建築物に多用されていた色彩を採用。
御影石の産地として知られる六甲山にちなんで、
淡いベージュ・アイボリーの御影石のイメージを色彩の基調とし、
濃い茶色や黒御影石をアクセントとして使用しているのだそう。
「水平のラインと垂直のラインを強調させてバランスを調和していく・・・
これは当時のモダニズムデザインの特徴のひとつです」と横田先生。

※外観完成予想CG/設計図面を基に描き起こしたもので実際とは多少異なる場合があります。


▲ちなみに、エントランス右手の植栽まわりの石垣は、
以前この場所に建っていたお屋敷の外構に使われていたゴージャスな御影石のイメージを
土地の記憶をつなぐ意匠の一部として再現しています
また、植栽にはジューンベリー、ヤマボウシ、ハナミズキなど、常緑樹と落葉樹を混在させることで、
一年中緑を感じながらも四季の移ろいを演出する設計に。
路上や外壁面、植栽にも照明演出を行うことで、地域の防犯性向上にも配慮を行っているそうです。

※エントランス完成予想CG/設計図面を基に描き起こしたもので実際とは多少異なる場合があります。

Q3:設計上、難しかった部分はありましたか?

「いちばん難しかったのは、敷地北側に残されていた擁壁(ようへき)の存在でした(※)。

土木の観点で考えるとどうしても擁壁は欠かせないものなのですが、
設計・デザインの観点から考えると、
擁壁をそのまま残してしまうとちょっと無骨な感じになってしまいます。

そこで、土木上欠かせない擁壁も“意匠の一部”として考えて一緒に設計し、
構造的な安全性だけでなく、デザイン性も一体化したものを造ろうと考えました」(横田先生談)
※擁壁とは・・・斜面の強度を高めるために設計・構築される壁状の構造物のこと。

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実は、設計上一番難しく横田先生を困らせたこの「擁壁」の存在こそ、
【プレージア逆瀬川宝梅 ザ・レジデンス】の見どころのひとつとなっているのです!

その見どころについては、次回のレポートで横田先生に解説していただきます。
どうぞお楽しみに!

福岡由美

住宅ライター
福岡由美

住宅ライター・住宅ローンアドバイザー・ファイナンシャルプランニング技能士 /取材歴20年以上の専門家として住宅情報誌やサイトへレポートを寄稿、セミナー講師等も務める。ラジオレポーター・構成作家としても活動中。

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