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住宅ライターの「四谷津の守坂ツインプロジェクト」取材レポート

熊谷実津希

住宅ライター
熊谷実津希

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2016年04月06日

粋と雅が息づく街・四谷荒木町の“今と昔”をお届けします

「ジオ四谷荒木町」が立地する新宿区荒木町は、現在はさまざまな飲食店が建ち並ぶ賑わいの街という印象がありますが、江戸時代は美濃国高須藩主・松平摂津守家(まつだいらせっつのかみけ)の上屋敷が構えられていた場所であり、“お江戸の箱根”と呼び鳴らされた景勝地でもあったそうです。

マンションの現地周辺を取材して歩いていても、道路の名前などにその由来を見ることができ、なかなか興味深いんですよ。

今回の記事では、そんな荒木町の“今と昔”について、ひも解いてみたいと思います。

江戸時代は大名の上屋敷があったエリア。歴史を感じるスポットも

以前の記事でも触れましたが、江戸時代、四谷荒木町界隈には美濃国高須藩主・松平摂津守家(まつだいらせっつのかみけ)の上屋敷がありました。

津の守坂通り 津の守坂通り
▲「ジオ四谷荒木町」と「ジオ四谷三栄町」が面している「津の守坂通り」は、昔この坂の西脇に松平摂津守の屋敷があったことに由来しています。

 

JR中央線「四ツ谷」駅からマンションの現地まで歩く分には、フラットな道なので気付きにくいのですが、実はこの辺りの地形には起伏があります。

「ジオ四谷荒木町」や「ジオ四谷三栄町」が建つ場所は、坂の上、つまり高台。

一方、「四谷三丁目」駅の北東側に広がっている荒木町一帯は、“すり鉢状”ともいわれ、マンション現地よりも少し低くなっているんです。路地裏に入ると、坂や階段をよく見かけます。
大名屋敷があった頃は、湧水を活かした池や滝つぼもあったのだとか。

策(むち)の池

松平摂津守家上屋敷跡について 津の守弁財天
▲荒木町の住宅街の中にある「策(むち)の池」は、徳川家康がタカ狩りの際に使った策(むち)をこの池に注ぐ水で洗ったことから名付けられたそう。
現在は「津の守弁財天」が祀られ、地域の人に愛されるのどかな憩いのスポットになっています。

 

車力門通り 車力門通り 杉大門通り
▲また、「車力門通り」は上屋敷への物資が荷車で運ばれていたこと、「杉大門通り」は江戸時代に大門と杉並木があったことに由来しているなど、この街の至る所に大名屋敷であった頃の名残を見ることができます。
街灯のモニュメントや看板を見ながら歩いてみると、楽しい発見があるかも!

現在の荒木町は、数々の飲食店が軒を連ねる“粋な街”に

そんなお屋敷も明治維新で当時の東京市に払い下げられ、庶民の力で発展していきます。

明治末期から大正、昭和初期にかけての荒木町は三業地として賑わい、華やかな芸妓さんが行き交う花街でした。
全盛期の荒木町には200人以上の芸妓さんがいたそうで、さながら京都の祇園のようだったとか。
荒木町の芸妓さんは「津の守芸者」と呼ばれ気品があり、板前の腕も一流といわれ、格式の高さで知られました。小説家の永井荷風も荒木町を訪れた一人だったそうですよ(※1)。

荒木町に居を構えていた絵本作家の故・やなせたかしさんは、知り合いの方に「荒木町に住んでいる」というと「へぇ、イキなところにいるんだね」と言われた(※2)なんてエピソードも。

 

そして現在の四谷荒木町は、車力門通りや杉大門通りを中心に味わいある飲食店が集まる“グルメな街”へと様変わりしています。
中には「ミシュランガイド東京」に数年連続で掲載されている名店もあり、足しげく通う人もたくさん。

四谷荒木町 四谷荒木町の石畳
▲お昼どきも賑わうメインストリートから、うっかり見過ごしてしまいそうな細い路地裏にまで、大小のお店がぎっしり。
小路に敷き詰められている石畳は、かつて新宿通りを走っていた都電の敷石を再利用したものだそうです。
こんなところからも、歴史と情緒が感じられますね。

 

荒木町の飲食店 荒木町の飲食店 荒木町の飲食店
▲荒木町に並ぶ飲食店は、とても一言では表せないくらい多彩!
一級シェフのフレンチが味わえるビストロや老舗の料理屋、生演奏が楽しめるバーに創作料理のお店、こだわりの焼肉店などなど……。
都会の喧騒を忘れて、ゆっくり美味しいお酒とお料理をいただける個性的なお店ばかりです。

 

そもそも四谷界隈に無数の飲食店が建ち並ぶようになったのは、江戸時代末期に腕利きの板前さんが即席料理店、今でいう板前割烹を開いたことがきっかけ(※3)だとか。

今でも荒木町には、板前さんが目の前のカウンター越しにお料理を作ってくれる板前割烹のお店や、その場でカクテルを作ってくれるショットバーがたくさんあります。
気取らずに、普段着で、自分のために作られた一流のお料理やお酒が味わえるなんて、もしかしたら最高の贅沢かもしれませんね。

四谷荒木町 地図
▲ちなみに、今回紹介した荒木町の飲食店は地図で見るとこの辺り。
マンション現地には近いものの、前述したように地形に高低差があり、道も一本隔てるので、暮らすうえで騒がしさは感じません。

 

四谷荒木町は、江戸時代の大名屋敷や明治時代の花街という歴史を感じながら、現代の利便性も充分に享受できる、なかなか贅沢な街といえるのではないでしょうか。

※1:「四谷荒木町まめ知識 vol.7 花柳界の隆盛」より
※2:東京都新宿区発行「新宿文化絵図―新宿まち歩きガイド」より
※3:「四谷荒木町まめ知識 vol.6 花柳界の始まり」より
熊谷実津希

住宅ライター
熊谷実津希

「知りたいことは、現場に行って調べる!」がモットーの住宅・不動産専門ライター。二児の母にして分譲マンション購入経験あり。美味しいお店を発見する眼力にも自信あり!?

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