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住宅ライターの「バウス西葛西清新町」取材レポート

熊谷実津希

住宅ライター
熊谷実津希

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2019年07月09日

江戸川区の画期的な学童保育、全員入れる「すくすくスクール」について調べました

今回レポートするのは、江戸川区の「すくすくスクール」について。

「すくすくスクール」とは、小学生の放課後の“居場所”を確保する学童保育のような場所なのですが、2005年の開設以来「画期的!」ということで話題を呼び、さまざまなメディアでも取り上げられました。
これまでに全国の自治体などから400件以上の視察が訪れている(※1)ということで、実際に子育てをしながら働いている私が見ても「これは助かる!」と思うようなポイントがたくさんある仕組みなんです。

また、この「すくすくスクール」の仕組みを、学童保育に通っている我が家の子どもに話してみたところ「いいなぁ! 私もそういうところに通いたい!」と言っていて、子どもにとっても魅力的なようでした。

では、江戸川区の「すくすくスクール」はどういうものなのか、詳しく紹介していきたいと思います。

今回の記事のポイントをまとめると……

■保育園だけでなく、学童保育も待機児童が発生しているなか、江戸川区の学童は待機ゼロ(※2)
■「すくすくスクール」は、学童保育型と自由参加型があり、保護者が働いていなくても利用できる
■日本舞踊やフラワーアレンジ体験など、地域のボランティアの方による楽しいプログラムも実施

多い区では300人以上発生している学童の待機児童。江戸川区は“ゼロ”です

江戸川区の「すくすくスクール」が画期的な理由のひとつめは、希望者が「全員入れる」という点。

昨今は保育園の待機児童問題に注目が集まることが多く、「保育園に入りやすい区かどうか」が住まい選びのひとつの基準になることもあるようですが、実はその先に待つ小学校の学童保育にも、待機児童は発生しています。

江戸川区は、その待機児童がゼロなんです。


▲東京都福祉保健局が発表している、東京23区内の学童の実施状況。
「待機児童数」を見てみると、多くの区で待機児童が発生していることが分かります。多いところでは300人以上もの待機児童を抱える区もあるなか、江戸川区など「0」というところも。
(江戸川区は学童保育(クラブ)の数が極端に少ないですが、これは『すくすくスクール』が区独自の仕組みにより運営されていて、厚生労働省の管轄から外れているためです)

 

保育園に入るときも、“保活”なんて言葉があるように、本当に希望する園に入れるのか、今の勤務状況で大丈夫なのか、不安がたくさんあったのに、小学校の学童保育でまた同じように「待機」のことを心配しなくちゃいけないなんて、考えただけで気が重くなりそう……という方も多いのでは。

「学童に入れるかどうかの心配をしなくていい」というのは、これから子育てを視野に入れている方や、今まさに子育て中というファミリーにとっては、大きな安心材料のひとつだと思います。

「すくすくスクール」登録は、保護者が働いていなくてもOK。学年による制限もない

すくすくスクールが画期的な理由のふたつめは、保護者が働いていなくても利用できるという点。

登録の仕方が2種類あり、主に共働きの家庭のための「学童クラブ登録(出欠確認あり、月額4,000円の利用料が必要)」と、「すくすく登録(出欠確認なし、年額500円の保険料が必要)」、自由参加型の「すくすく登録」であれば、保護者が働いている・いないに関わらず登録が可能です。

また、一般の学童保育の多くが小学校1年生から3年生までという学年の制限があり、4年生以降は利用できなくなってしまうのに対し、「すくすくスクール」は1年生から6年生まで、誰でも利用することができるのも、私は良いなと思います。

なぜかというと、例えば上の子が小学校4年生、下の子が小学校1年生の家庭の場合。放課後や夏休みなどは、上の子は外や家で自由に遊び、下の子は学童へ行くという過ごし方になります。
きょうだいや学年が異なるお友だちと一緒に遊ぶことができず、帰宅もバラバラ。我が家の子どもたちは、学童のこの点が不満なようです。


▲一般的な学童保育の場合、同じクラスのお友だちでも「学童に行っている子と行っていない子」で放課後の過ごし方が違ってしまうので、なかなか仲良くなれないということもあるんですよね。

 

それから、保護者の勤労などが入所の条件である学童保育の場合は、「週に〇日以上利用しないのであれば、退所」というルールが設けられていることが多いんです。

小学校に入ると、習いごとや塾などがあったり、「今日は学童に行かずに、お友だちの家で遊びたい」という希望が出てきたりします。
そんなときに、「週に〇日、合計〇時間以上の利用」がルールだったりすると、習いごとなどを制限するか、学童を辞めて、習いごとに行かない日は家でお留守番をする、という過ごし方に変えていかなければならなくなります。

「すくすくスクール」は、自由参加型(すくすく登録)であれば、週に何日とか何時までといった制限がなく、出欠確認もないので、習いごとなどとの両立がしやすく、その日の予定を子どもが自主的に判断することができるんですね。

自由度が高い仕組みのおかげで、学童保育のルールに子どもの過ごし方や保護者の働き方を合わせるのではなく、子どもの性格や保護者の働き方に合った利用の仕方ができて、良いなぁと思います。

地域のボランティアの方が講師に。日本舞踊やフラワーアレンジ体験なども楽しそう

それから、「すくすくスクール」は「人とのふれあいの中で豊かな心を育む」ことを目的としており、地域のボランティアの方との交流もあるのだとか。

フラワーアレンジ体験や日本舞踊教室、カヌー教室、茶道などの教室が開かれたり、シニア世代のボランティアの方がけん玉や将棋などの遊びを教えてくれることもあるそうです。


▲おじいちゃん、おばあちゃんが近くにいなくても、「すくすくスクール」で地元のシニア世代の方と触れ合えると、普段はできない体験ができて、子どもも楽しそうだなと思います。

 

一般的な学童保育と比べてメリットが多いと感じる「すくすくスクール」ですが、利用者の方にとっては課題と感じられる点もあるようで、例えば平日の実施時間が17時まで(学童クラブ登録は18時まで)であることや、おやつが持ち込み方式であることなど、すべての家庭のニーズを満たすものではないという声もあるようです。

時間については、ファミリー・サポート事業などで実施されている子どもの預かりサービスを利用したり、保護者の帰宅までマンション内の共用部で過ごすといったこともできると思いますから、課題を解消する工夫も考えながら利用できると、より良さそうですね。

保護者が働いている・働いていないに関わらず、小学生の放課後や長期休みの過ごし方って、実は子育てで重要な部分。
それぞれの街でどんな取り組みが行われているのか、一度チェックしてみても良いと思いますよ。

※1:江戸川区「広報えどがわ」2015年1月20日号より
※2:東京都福祉保健局「学童クラブ事業実施状況(平成30年5月1日現在)」より
熊谷実津希

住宅ライター
熊谷実津希

「知りたいことは、現場に行って調べる!」がモットーの住宅・不動産専門ライター。二児の母にして分譲マンション購入経験あり。美味しいお店を発見する眼力にも自信あり!?

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