部屋に入ったときに「広く感じる」工夫に注目。モデルルームをレポートします

今回は「バウス朝霞根岸台」のモデルルームをレポート。
マンションを選ぶとき、いくつかの物件のモデルルームを見比べる方も多いと思いますが、たくさん見れば見るほど、「何を重視したら良いのか」「違いはどこか」が分からなくなってくることも。
そこでこちらの記事では、これまでに数々のモデルルームを見てきている住宅ライターとしての視点から、「バウス朝霞根岸台」のモデルルームは「ここが違う!」と感じたポイントに焦点を当ててみたいと思います。
モデルルームの見学やマンション選びの参考にしてみてくださいね。
こちらの記事をまとめると……
ポイント1:採光部が広く、室内にたっぷり光が入りそうなリビング・ダイニング
ポイント2:空間をフレキシブルに使えるスライディングドアは、“天井”にも注目
ポイント3:開放感があり、家具も置きやすいアウトフレーム工法を「すべての部屋」に採用したプランも
ポイント4:おしゃれで、使いやすく、空間効率もいい。洗面室は要チェック
見学の前に間取り図をチェック。収納スペースの多い角住戸プランです
「バウス朝霞根岸台」のモデルルームは、角住戸の3LDK「Gタイプ」です。
まずは間取り図でどのようなプランなのかチェックしてみましょう。
▲「Gタイプ(72.50m2、3LDK+2ウォークインクロゼット+シューズインクローク+布団クロゼット)」がモデルルームになっています。
布団クロゼットやウォークインクロゼットなどの大型収納が充実している点、水まわりを集約し、開口部(窓)のある東側に洋室が設けられている点など、ポイントはたくさんありそうなプランですが、今回は特に「スライディングドア」「アウトフレーム」「機能的な洗面化粧台」の3つのポイントについて、解説したいと思います。
ポイント1:採光部が広く、室内にたっぷり光が入りそうなリビング・ダイニング
さて、そんな「Gタイプ」のモデルルームですが、リビング・ダイニングに入って最初に感じたのが「広くて、明るい!」ということ。
こちらのリビング・ダイニングは、隣の洋室(3)とスライディングドアで仕切ることができ、スライディングドアを開けると合計約16.5畳の空間として使うことができます。
その面積の広さに加えて、視線が広がる開放感もありました。
その「開放感」のヒミツは、順を追って解説しますね!
▲こちらはモデルルームのリビング・ダイニングと洋室(3)。スライディングドアを開けたときの“視線の広がり”がよく分かりました。
開放感のヒミツのひとつめは、バルコニー側のサッシが“連窓”のような造りになっていること。
この洋室には、(上の写真で)左の洋室側に窓が1枚、右のリビング側に引き違いの窓が2枚ありますが、あれれ?? その間にも、「窓」のようなものがありますね!
ここは通常のマンションなら壁になる部分ですが、こちらの物件では固定式の窓が入っているんです。(間取り図では『FIX窓』と表記されます)
ちょっとした工夫のようですが、私これ初めて見ました。この部分が壁ではなくガラスになっていることで、採光部が大きくなり、ずいぶん明るく、広く感じます!
ポイント2:空間をフレキシブルに使えるスライディングドアは、“天井”にも注目
それから、リビング・ダイニングと洋室(3)を仕切っているウォールドア(引戸)にも工夫を見つけました。
▲開くと2つの空間を繋げて使うことができ、閉じるとそれぞれ独立した部屋として使うことができるウォールドア。
こちらのウォールドアは天井までの高さがあり、開けた時に空間の一体感があることが特徴。
さらに「下がり天井」がないのも好印象でした。
▲引戸が採用されているマンションの場合、レールの部分は天井が下がっていて、少し圧迫感が出てしまうことも。
こちらのウォールドアはそんな「下がり」がなく、見た目がスッキリとしています。
こちらは参考写真ですが、「天井が下がっている」というのは、例えばこういった造りのこと。
ポイント3:開放感があり、家具も置きやすいアウトフレーム工法を「すべての部屋」に採用したプランも
さらに、部屋の“角”にも空間を広く、スッキリと見せる工夫がありました。
マンションの構造として不可欠な「柱」をバルコニー側に出し、室内に大きな凹凸が出ないようにする「アウトフレーム工法」が採用されています。
▲部屋の角がスッキリとしているので、見た目だけでなく、家具配置がしやすいというメリットも。
ソファーや収納家具などを部屋の角にピタッと寄せて置くことができ、空間を効率よく使えるんです。
このアウトフレーム工法、リビング側に採用されている物件はまずまず見かけますが、「バウス朝霞根岸台」の場合は、バルコニー側のお部屋だけでなく、共用廊下側のお部屋にも採用されているのがポイントです。
例えばこちらの「D1タイプ」もそんなプランのひとつ。
▲「D1タイプ(70.15m2、3LDK+2ウォークインクロゼット+布団クロゼット)」の間取り図。
バルコニー側のリビング・ダイニングと洋室(2)だけでなく、柱の凹凸が中に入り込んでいることが多い共用廊下側の洋室2部屋も、キレイな長方形に近い形になっています。
共用廊下側の洋室は、子ども部屋や寝室としてベッドを置くことも多いので、アウトフレームのメリットをより感じやすいお部屋なんです。
ポイント4:おしゃれで、使いやすく、空間効率もいい。洗面室は要チェック
もうひとつ、「これは良い!」と思ったのが洗面室。
洗面室って、マンションのモデルルームではサラッと見て終わりにしてしまいがちな場所かもしれませんが、こちらの洗面化粧台は、個人的にじっくり見て、他と比べていただきたい(笑)部分です。
▲こちらがその洗面化粧台。
最近のマンションでは、鏡の裏が収納になっているものをよく見ますが、こちらの物件では写真のように、鏡を開け閉めしなくても使えるキャビネットが右側に設けられているんですね。
右側のキャビネットは、物を出し入れするスペースが洗面台側に設けられていて、正面から見ると鏡になっているので、中に入れた物が見えにくいのも◎。
ちなみに、右側の鏡は拡大鏡になっているので、コンタクトレンズを入れたり、メイクをしたりする際に便利そうです。
また、あえて扉を付けないことで、出し入れもしやすいですし、歯ブラシなど水気が気になるものを入れておくのにも適しているんですよね。
パッと見がおしゃれなだけでなく、機能性もよく考えられているな~と感心。
さらに、右側の鏡を開くと、その裏側に奥行きのある収納スペースが出現するんです。
▲右側の鏡裏は、奥行きのある収納に。
三面鏡型の鏡裏収納の場合、どうしても奥行きが狭くなってしまい、かさばるものが置けなかったりすることもありますが、こちらは収納力もしっかり。
私だったら、使い捨てコンタクトのストック(小さいようで、半年分を買い置きすると結構かさばるんです・笑)や、ヘアケア用品を入れておきたい!
また、洗面化粧台の下部にも注目。
▲洗面ボウルの下が少し奥に引っ込んでいて、ダストボックスを置いたりできます。
黒い扉の奥は観音開きの収納スペース、右側の引き出しもかなりの奥行きがあり、バスタオルなどをたっぷり入れられます。
こちらの洗面化粧台、椅子を置いて座りながら使うこともできるというスグレモノなんです。
▲洗面ボウルの下が少し引っ込んでいるおかげで、こんな風に椅子を置いて座っても足が当たらないんですね。
メイクやヘアセットをしたいときなど、重宝するかもしれません。
同じ専有面積、似たような間取りであっても、細かい部分の工夫で広さの感じ方や空間効率は違ってくるもの。
こちらのモデルルームは、これまでにさまざまな物件を見てきた私も「これ、初めて見た!」「使いやすそうだな~」と感心する部分がたくさんありました。
皆さんも、住まいの中で自分が「こだわりたい」と思っている部分をじっくりとチェックしてみると、違いがよく分かるかもしれませんよ。

住宅ライター
熊谷実津希
「知りたいことは、現場に行って調べる!」がモットーの住宅・不動産専門ライター。二児の母にして分譲マンション購入経験あり。美味しいお店を発見する眼力にも自信あり!?